見出し画像

カマンベール・シャトラン

こんにちは、フランスチーズ鑑評騎士の佐久間です。
今回はフランスのLe Chatlain(ル・シャトラン)製のカマンベールチーズをご紹介します。成城石井さんで購入したのですが、とても風味豊かで美味しいチーズでした!
殺菌乳を使用したいわゆるカマンベール・パステュリゼになります。
カマンベール・ド・ノルマンディーとの違いについてはコラムの中で解説していきます。

プロフィール

原産国:フランス
タイプ:白カビタイプ
原料乳:牛乳
フランスノルマンディ地方の牛乳を使ったチーズで、低温殺菌乳を使用していること以外は伝統的な作り方に近い製法で作られたチーズです。
漬物やアンモニア、きのこを感じる熟成香をしっかりと感じ、ミルクのコクや旨味をよく感じる、本格的なカマンベールチーズです。
カマンベール・ド・ノルマンディと比べると殺菌乳、無殺菌乳の違いがよくわかりかもしれません。

味わい

表皮は白カビが少し後退し、茶色の部分が見えてきています。
表面は漬物のような熟成香に白カビチーズ独特なアンモニアのようなツンとした香りときのこの香りを感じます。
きのこの香りに乗っかってミルクの旨味を感じ、トリュフのような香り高いキノコの雰囲気を感じます。
そこに深いコクと程よい塩味が合わさり複雑で深い味わいになっています。

ドリンクとの合わせ

このカマンベールチーズはしっかりとした風味があるので、フルーティからミディアムボディの赤ワインがよく合います。
また、ノルマンディ原産のリンゴのお酒、シードルやカルヴァドスもスッキリした余韻になるので、おすすめです。
ティペアリングであれば、しっかりした風味と甘味が特徴のアッサムや華やかな香りのアールグレイなどのしっかりした風味の紅茶がおすすめです。

コラム 

カマンベール・ド・ノルマンディとカマンベールチーズは何が違う?

無殺菌乳を使用して作られる伝統チーズ(AOP)の「カマンベール・ド・ノルマンディ」を名乗るためには決められた製法や原材料など様々なルールを守る必要があり、そこから少しでも外れると名乗ることができません。
そのためほぼ一緒なのですが、カマンベールチーズとして販売されているチーズが沢山あります。特に多いのが殺菌乳を使用している「カマンベール・パステュリゼ※」と言われるカマンベールチーズです。
その他に大手乳業メーカーさんが出している、プラスチック容器に入ったカマンベールチーズ、ロングライフカマンベールというものもあり、カマンベールは幅広く作られていて、風味も様々です。

※パステュリゼ:フランス語で低温殺菌の事

風味の違いは?

カマンベール・ド・ノルマンディは漬物のような熟成香がより強く、牧草の香ばしさと海の潮風を思わせるミネラル感を感じます。とても複雑で深い味わいのチーズです。
無殺菌である事で、牛が喰んだ牧草の香りがダイレクトに反映されています。
カマンベール パステュリゼはその点比較するとあっさりした印象を受けます。
とはいえ、しっかりした熟成香があるので、物足りないということはないと思います。むしろ初めてカマンベール・ド・ノルマンディを食べるとその香りと風味の強さにびっくりしてしまうかもしれません。

カマンベール・ド・ノルマンディとカマンベール・パステュリゼは2倍くらいの価格差があります。
カマンベール・ド・ノルマンディは¥2000以上!!
一方、カマンベールチーズは¥1200くらいのものが多いです。
私は特別や日や美味しい赤ワインなどを手に入れた際にカマンベール・ド・ノルマンディを選ぶ感じです。

カマンベール・ド・ノルマンディの解説は下記のポストをご覧ください。

カマンベールチーズについては音声配信アプリstand.fmで解説していますので、ぜひ聴いてみてください。

最後に、今回ご紹介したチーズとドリンク達のAmazonリンクを載せておきますね!

チーズと各種ドリンクの組み合わせ。チーズのレビューやチーズ工房さんをめぐり情報提供をさせていただいています。 情報収集や研究をサポートいただけると大変嬉しいです。