カマベール・ド・ノルマンディ
・名称:Camembert de Normandie (カマンベール・ド・ノルマンディ)
・原料乳:牛乳(無殺菌乳)
・タイプ:白カビタイプ
・産地:フランス ノルマンディ地方
・表皮:若いものは一面白カビが覆っている。熟成が進むにつれ茶色の部分が多くなり、赤いカビが生えることもある。
・中身:アイボリーカラーで、若いものは中心に白っぽい芯が残る。熟成が進むと全体的にとろけるようになる。
・香り:若いうちはマッシュルームのような香りが優勢。熟成が進むと漬物のような熟成香と牧草の香りが強くなる。
・味:ミルクの旨味とコク、程よい塩味と牧草の香りと香ばしさ、古漬けのような風味
・ノンアルドリンク:ダージリン、キームン、煎茶、玉露、アップルティ
・アルコールドリンク:シードル、カルヴァドス、フルーティな赤ワイン
カマンベールドノルマンディが作られるきっかけは18世紀末のフランス革命の際にパリ近郊から逃れてきた修道士がカマンベール村に匿われ、村の農婦にチーズ作りを伝授した事だと伝えられています。マリー・アレルという農婦がこの製法を基にカマンベール・ド・ノルマンディを開発したと言われています。
パリ近郊と言えばブリー3兄弟の産地ですね。ブリーの製法がノルマンディ地方に伝えられ、カマンベールチーズが出来たということです。ただ大きさはその土地の風土や作りたい味により変化しますので、ブリー3兄弟で一番小さいクロミエよりも小さいサイズになりました。
カマンベール・ド・ノルマンディを名乗るには15回もの厳しい検査をクリアしなければならず、伝統的製法が厳格に守られています。一般的なカマンベールチーズとはまた違った風味を感じることができます。特に牧草の香りや古漬けのような風味にマッシュルームのような香りと強いコクと旨味が伴う複雑な味わいはこのチーズならではです。
ドリンクはノルマンディ地方名産のシードルやカルヴァドスがぴったり、ノンアルコールでは熟成香がキームンや玉露、煎茶など緑っぽい香りのするお茶に良く合います。また、アップルティもよく合います。
・2019/12/2レビュー
レオ社製のカマンベール・ド・ノルマンディ ガロンド。製造元のレオ社は「自然の微生物を壊さず、本物のカマンベール・ド・ノルマンディの伝統を守っていくこと」を信条に伝統を頑なに守り続けている会社です。
この日食べたものは表皮に赤い染みが出来ており十分に熟成されている状態でした。牧草の香りや古漬けのような香り、潮風を感じさせるようなコクというか香ばしさというかを感じ、海の近くで塩分を含んだ牧草を食んでいる牛さんたちを思い起こさせるようなそんな風味がしました。
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