高齢者の新たな立場:現役世代への敬意と対等性の提唱

はじめに

日本は急速に高齢化社会へと突入しています。我々はこれまで高齢者を「特別」に扱うことが優しさであると考えてきましたが、それは意図せずとも年齢差別を生む可能性があるのではないでしょうか。同時に、私たちは認知機能や身体機能の衰えた高齢者を、障碍者として社会が保護すべき存在と認識することが重要です。

年齢差別の再定義

「高齢者を大事にしよう」というスローガンは一見優しいようで、実は年齢差別を助長する側面があります。高齢者と現役世代は異なる能力と制約を持っているだけで、基本的な尊厳は同等です。平等に扱うことが真の尊重です。一方で、高齢者が認知機能や身体機能の衰えを示す場合、障碍者として保護を受けるべきです。

公共の場でのエチケット

元気な高齢者と身重の妊婦のどちらに席を譲るべきか? このような問いは、誰が席を譲るべきかという視点で考えるべきです。健康な高齢者が席を譲る姿勢を見せれば、現役世代に対する敬意を示すことにも繋がります。

共有の時間と空間

高齢者が平日に旅行に行き、過重労働で疲弊した現役労働者に席を譲るよう求めることは、本来共有すべき時間と空間についての問題提起です。現役世代あっての豊かな老後ライフを享受する高齢者が、現役世代を労わる姿勢を示すことは、新たな社会的調和の模範となるでしょう。

現役世代への対等な敬意

元気に遊びまわる「高齢者」に福祉は必要か? この問いに対して、高齢者自身が答えを出すことが望ましいです。自立した高齢者が現役世代への敬意を持ち、互いの立場を尊重する社会は、新たな高齢者像を描き出すことが可能です。

おわりに

高齢者と現役世代の間で起きる問題の多くは、互いの理解と敬意の欠如から生じます。高齢者こそが現役労働者を労り、可能な限り席を譲るなどの行動を通じて、敬意を示すことが重要です。それが、真の「高齢者を大事にしよう」の意味であると信じています。


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