物足りなさ
失恋がしたい。
前も同じようなことを書いたかもしれない。
いや、思っただけかもしれない。
つまり、失恋がしたい。
もちろん失恋したことはある。
ものすごく泣いて、泣いて泣いて、眠れない日々を過ごしたこともある。
もう恋なんてしない!
こんな気持ちになるなら、最初から好きになんてならなければよかった!っていう失恋ソングみたいな気持ちに陥ったこともある。
それでも私は、失恋がしたい。
否、失恋がしたいのではなくて、恋愛感情を動かしたいだけかもしれない。
それぐらい恋愛をしていない。
さすがにこの年齢になると、失恋ぐらい乗り越えられることを経験上知っている。
泣いて泣いて泣いて、愚痴って慰めてもらって、ギャーギャーしているうちに、時間が経てば癒えるもの。
美味しいものを食べれば美味しいと思えるし、面白い事で心の底から大笑いもできるようになる。
いや、ちょっと待てよ。
ちょまてよ。
逆にこの年齢になってからの失恋はやばいかもしれない。
恋愛で愚痴る相手がいない。
同年代の友達に話せるか?
年下の子に話せるか?
んー。
誰にも話せない恋愛の悩みは、つらいかもしれない。
ひっそりと片思いをして、ひっそりと失恋。
私には、このぐらいがちょうどいいのかもしれない。
(なぜ大恋愛に発展しないことを前提にしているんだろうね)
はーあ。
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