言い訳
背表紙と目があったので
金木犀の香る日の夜に
金子みすゞの詩集を読んでいた
そこには
これまでわたしが伝えたいと思ったことと、
これからわたしが伝えたいと思うことが、
静かにあたたかく
詩として描かれていた
どうしてこんなに広く伝わってるのに
争いはなくならないんだろう
ーーー
どんなに思いを巡らせても
テレビから聞こえてくる「If I must die...」の詩に
こたえられないわたしも加害者
偽善者のくせに新しく、
そしてより下手なモノをつくるなんて
よくもまァそんなことを言えるもんだ
ここに同じ思いの人間がいると
小さな白い凧を揚げることすら
できないくせに
参考