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ロンドンで妊婦③ NHS初受診10w

無事にNHSの病院選びが終わり、self referral formを提出すると、病院から初受診の日時の打診が来ます。

詳しくはNHS HPのこのページの通りですが、簡単にまとめると、

・midwife(助産師・保健師)との面談と検査
・病院/GP/児童館のどこかで実施
・所要時間は一時間
・体重身長血圧測定、尿&血液検査

という感じですね。日本と違うのは、医者に会わない!エコーを同日にしない!というところでしょうか。

イギリスでの医療従事者の職務範囲の違いがその原因です。

◆midwife→自然分娩は最初から最後まですべて扱う
(正常な経過のローリスク妊婦のみ)

◆doctor→ハイリスク妊婦や、無痛分娩など医療的介入の必要な出産

◆sonographer(超音波技師)→エコー検査

ざっくりとですが、イギリスのmidwifeは、日本の助産師さんよりできることが多いのです。

もし妊婦が、
・順調な経膣自然分娩(無痛を除く)
・既往症なく健康
・(経産婦は)過去の出産が順調

の全てを満たす場合、初診から産後退院まで、医師には一度も会わずに終わる可能性が多いにあります。日本と違い、会陰縫合も、新生児の健康チェックも、助産師が行うからです。

よって初診はmidwife が行い、ハイリスクや無痛希望など、doctorの管轄だとなれば引き渡される仕組みになっています。

またエコー検査は専門職が行うので、日本のように医師はしません。予約はまた別途、12週に設定されるはずです。

通訳を頼まない場合、英語の難易度が唯一高いのがこの初診日かと思います。なぜなら、病名の医療用語が含まれた質問に大量に答えるからです!

このあたりの英単語について、聞いて意味がわかるようにしておくとスムーズかと思います↓↓

・period 月経
・female genital mutilation (FGM)女性器切除、割礼
・ivf 体外受精
・congenital 先天性の
・first, second, third trimester 妊娠初期、中期、後期
・miscarriage 流産
・stillbirth 死産

・pre-eclampsia 妊娠中毒症
・syphilis 梅毒
・hepatitis B B型肝炎
・sickle cell 鎌状赤血球
・anaemia 貧血
・thalassaemia 地中海貧血症
・epilepsy てんかん
・diabetes 糖尿病
・blood clot 血栓
・thromboembolism 血栓塞栓症
・eclampsia 子癇痙攣

・pelvis 骨盤
・bladder 膀胱
・kidney 腎臓
・bowel 腸
・vein 静脈(venous 静脈の)
・cervix 子宮頸部
・cervical canal 子宮頚管
・womb / uterus 子宮

また初診までに考えておくべきこととして以下の2点があります。

◆希望出産場所→病院or自宅

◆希望出産方法→経膣自然分娩or無痛分娩or予定帝王切開

イギリスでは自宅出産もかなりアリな選択肢とされてますし、また帝王切開経験者もVBAC(次回は経膣でトライ)が基本とされます。このあたりも日本との違いかと思いますので、次の記事で書いてみます。

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