読書の記録『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』
こんにちは。アートワークセラピストのsakurakoです。
3連休はいい天気でしたね。
最近はブクログに読書記録をつけるようにしている(カテゴリ分けするだけで感想とかは入れられる余裕はできていないです・・・)のですが、子ども(現在8か月)を見ながら隣で読書していることが多く今月は3冊読了。
併読中の本は6冊です。
わたしはアートセラピーや育児の中で子どもと関わることが増えました。
子どもへどのように関わるべきか、声がけなどについてはモンテッソーリ教育などもオンラインで受講したりもしています。
その中で、今回は読書会のイベント告知で知った精神科認定看護師のこど看さんが書かれた「児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた」について書きたいと思います。
この本は読みやすくて、1-2ページごとに書かれているので1日で一気に読んでしまいました!
できない自分を責めないことや、「大人のこころも守る」ということもあったりとても優しい気持ちになれました。
覚えておきたいと思うことなどをいっぱい付箋はっていたらこんなになってしまいました笑
その中でも印象に残ったことを3つ選んで紹介します。
※注 わたしの主観で印象に残ったことであり、この本のいいたいことを要約しているというわけではないです。
「休む」「逃げる」ということ
頑張ることについては様々なところで触れる機会が多い一方で「休む」「逃げる」ということについて子どもの時に触れていたかというとあまり記憶がありません。
子どもが頑張りすぎて心身を壊してしまう前に自分で休んだり、逃げたり、助けを求められるようになることが大事です。
・今までのがんばりをねぎらうこと
・休む選択肢を提示すること
・「がんばらなくていいよ」と否定形では言わない
・大人が休む姿を見て育つと「休み上手」になる
・「逃げる方法」を子どもと一緒に前もって考えておく
こんなことが書かれていました。
子どもだけではなく大人が休んでいると、休んでいいんだと思えるようになる。だから私も疲れたらちゃんと休もうと思います!
傷ついて成長するのは‘’筋肉だけ”でいい
実は私は体育会出身の人間です。
学生時代は厳しい部活に所属していて、ときには理不尽なこともありました。
当時は「辛いことも乗り越えて強くなる」ということが美徳でわたし自身も
大変なことに対する忍耐力がついたと思います。
練習で鍛えられる心身の成長については肯定できますが
心無い言動に傷つくこともありました。
私たちや上の世代は苦痛に耐えることで得られる成長を美化していることも多いと思います。
心は傷つくことで取り返しのつかないことも起こります。
これは気をつけないといけないなと思いました。
子どもの「イライラ」は一緒に眺めて考えてみる
イライラの原因を解消することがよいのかと思っていたのですが
子どもはなんでイライラしているか分からなくて一緒に考えてほしいということが多いとのこと。
また、本著には「わからない」感情があるときに「きもちカード」を使って感情をふりかえることも触れられていました。
大人も感情が分からなくなってしまったりすることがあります。
子どもは更に言葉で表現することは難しいのかなと思います。
そんな時、アートの力を使うというのもいいのかなと思いました。
「色に例えるとどんな色の気持ち?」
「どんな感触がする?」と触った時のかんじをきいたり
気持ちを客観的にみて、その気持ちに名前をつけてあげることで
話を引き出すことができるかもしれません。
まだまだ発見やユニークな考え方などはっとするようなことが本著にはちりばめられていました。
今後育児の中であったり、アートワークを提供していく子どもたちの心の育ちに関わっていく中で大切にしていきたいなと思います。