ガネーシャかな?
エスカレーターに乗っていると
後ろから男の人の声
👦良かったら一緒にお茶でも
飲みませんか?
この人大胆な提案だわ
私の顔も見ていないのに
その頃の私はアラフィフ
後ろから見ると確かに若ぶりではある
えーいいのかな?
私で
がっかりしないかな?
少し作り笑顔で振り向いた私
がっかりしたのは私だった
そこには
おじいさんが立っていた
👧え?あ?わたし?ですか?お茶?
ごめんなさい
忙しくてと丁寧にお断りした
でも後で思った
👦もうすぐ死ぬから
あんたにワシの財産をすべてやる
そう言われてたかもしれないなと
それから数日して
同じ店の本屋で立ちを読みしていると
👦ちょっと話をしてもらえませんか?
見るとこの間のおじいさんではない
違う種類のおじいさんがいた
👧ごめんなさい、予定があるので
👦じゃあ握手だけでもしてもらえんか
なぜか
素直に握手をした私
👦ありがとう 長生きできるわ
とても喜んでもらえた
良いことをしたのだろうか
このころ
**夢をかなえるゾウ**を読んでいたから
もしかしてガネーシャが
おじいさんに姿を変えて
私を試しているのかと思ったのだ
それから数日して
家の近くの道路のはしを
一人とぼとぼ歩いていると
👦おねーーえさーーん
乗っていかないかーーい?
そこに止まった一台の白い車
🚚軽トラだった
二人のおじいさんが乗ってる
一体私はどこに乗るの?
まさか荷台?
👧け、結構です
まったくもーどうなってるんだ
さすがに3度は怖くなる
♥連続ナンパミステリー
あなたはガネーシャの仕業だと思いますか?
お茶の稽古に行ってこの流れを話すと
先輩方に大笑いされ言われた
年寄り大好き❤(ӦvӦ。)オーラが出ているのよと。
そういえば自治会活動でも
おじいさんに良くしてもらえてたな。
最近はめっきり声がかからないわ
まあ年齢が近づいたからね
今なら
あのおじいさんたちの気持ちが
少しわかるような気がする
人恋しくなるのかな
おじいさん、長生きできたかな?
私のパワー効いたかな?