大学受験 次男編
小さい頃から運動も勉強も良くできた
そしてイケメンだ
どうやら産婦人科ですり替えられたらしい
高校でも輝いていた
テニスで県ナンバーワンになった
でも人口は少ないけどね
大学は東京の有名私立大学に
推薦で行くかもしれない
まずは見学に行こう
大学の本部は都心だ
しかし彼の学部は所沢の山の中
母はつぶやいた
そんな大学生活
ここの田舎と変わらないよ
楽しめないじゃん
推薦はやめた
高3の10月から慌てて
国立大学を目指すことにした
すり替えられた子だ
大丈夫なはず
自信満々の親子
合格発表のために
わざわざ東京に行った
ホテルを取って飛行機で
掲示板の前で
一番中心の場所で
ワクワクして
その時を迎えた
わーい
おめでとう
おめでとう
というパラレルを
彼は選ばなかった
私も選ばなかったわけだ
番号はなかった
次男はスベリ止めの私立に行った
そこで待ってたのは
テニスサークルの最高の仲間達
サークル代表もして
充実した四年間になった
国立大学に落ちた意味がそこにあった
愛する人と出逢うため
人生とは川の流れに
身を任すのもよいのかも
流れには何かの意味があるから
自分でこの人生ゲームの
ストーリーは決めてきたから
追伸
あなたの大学の卒業アルバムに
合格発表の写真があったら
探してほしい
掲示板の前で
ボー然と佇む二人の親子を
それはsaku親子かも
sakuを探せ
見つけたあなたには
良いことがあるよ
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