冴えない医学生:iPad勉強法〜PDF化・自炊〜(勉強効率をあげる)

本のPDF化、いわゆる自炊についての記事
医学生の勉強サイトをみると結構やっている人を見かける。
同級生で自炊している人はいるが大多数ではない。半数以下 、多くて20%程度?

私は紙は使わず普段の勉強はほぼiPadとMacです。
・iPad勉強歴 大学2年〜 4年間
・自炊歴 大学3年〜 3年間


メリット・デメリット

【メリット】
・重たい紙の束から解放される
・検索機能が使える
・編集(書き込み・貼り付け・切り取り)自由自在
・紙の本で書き込む時の本を汚す罪悪感がゼロ。メモも消しやすい
・電子書籍のようにアプリの変更でデータが消えたり、スクショやコピーの制限がない
・本にかかる費用を抑えられる(中古本)

【デメリット】
・初期投資費用が高い
・裁断とスキャンに時間がかかる(裁断方法やスキャナの性能によるが200ページ程度の本で15分程度)
・検索が正確とは限らない(OCRは完璧ではない)
・画質が落ちる(ただし小さな文字や解剖や病理のアトラス画像含め判読困難だったことはない)
・ストレージ容量を圧迫する(私はiCloud 200GBに課金。うちGoodnote 45GB)。
・Mac版Goodnoteで読む場合、閲覧性低い(カクカクする、重い)。

用意したもの

①ドキュメントスキャナ ScanSnap iX1300BK-UN(ブラック)31800円
(生協にて少し安く購入)


②ローラーカッター(Amazonで40%引き時)

③カッター
④カッターマット
⑤金属製の定規
⑥裁断機

方法の紆余曲折ありこれだけ用意しましたが、最終的に
スキャナ+裁断機が一番おすすめ

初期投資抑えるならとりあえずスキャナだけ購入し、家にあるカッターで裁断でもよいかもしれません。

裁断方法

裁断方法まとめ

【方法1:ローラーカッター】

初めてだと失敗する可能性が高いのでまずはどうでもいい本から試しに裁断してみてください。カットしたいところに金属製の定規を当て、それをガイドに刃をすべらせます。

<レビュー>
・裁断費用:家になかったためローラーカッターを700円程度で購入
・裁断時間:時間がかかる、紙屑の処理が面倒。
・美しさ:紙のクズが大量に発生、断面も思っていたより汚い
・その他:細かい紙屑が多いとスキャナに詰まって故障やスキャン品質の低下の原因になる。

この方法は思っていたより時間がかかりました。大きな10000円を超える裁断機は一度でバッサリ裁断できますがローラーカッターは何往復もコロコロしないと切れません。

【方法2:普通のカッター】

だいたい家にあって、扱い慣れているのがよい点。

<レビュー>
・裁断費用:家にあるカッターを使用したので0円
・裁断時間:扱い慣れているのでローラーカッターよりは時間短縮。この方法でも紙屑の片付け必要。
・美しさ:安定して同じ部位に刃を当てられるため、紙屑の量も断面もローラーカッターよりは改善。
・その他:ローラーカッターより力が必要で手が疲れた。

これも何往復もカッターをすべらせる必要があるので裁断機よりも時間はかかります。何冊もローラーカッターやカッターでするのは根気が必要です。

【方法3:裁断機】

しばらくカッターで裁断していましたが、裁断機を購入しました。作業効率↑↑。節約できた時間を考えたらお金をかける価値はあります。買ってよかったです。

<レビュー>
・裁断費用:新品だとびっくりする値段だったので中古で8000円程度で買いました。私が購入したものは中古でも切れ味など問題なかった。
・裁断時間:100~200ページくらいの単位で切った方が断面がそろうので、成書など分厚い本は最初に本をカッターで分割する必要があります。裁断機で切る時間自体は一瞬です。成書で3分くらい?
・美しさ:断面は綺麗です。本を分割すると、束ごとに裁断幅のばらつきがでますが許容範囲。
・その他:とにかく重たいので女の子の一人暮らしとかだとまず運べないかも。場所もとります。その場合は軽いものの購入を。怪我に注意が必要です。

【方法4:業者で裁断】

私が利用した業者はcut book proです。業者の比較は比較サイトを利用しました。自炊をはじめた時に裁断したい本が20冊以上あったので、裁断業者を選択しました。以後裁断業者は使っていません。

!!!注意点!!!
業者でスキャンするのは違法です。
業者でしてもらうのは裁断までです。

<レビュー>
・裁断費用:当然ですが裁断する本が多いほど高いです。カッターや裁断機だと一度買えば終わりなので、冊数によりますが業者が費用的に一番高くつきます。
・裁断時間:発送準備や運送に時間がかかります。また業者に到着してすぐに裁断してくれるとは限らないのでその待ち時間も必要です。本が返ってくるまでだいたい1週間くらい?
・美しさ:業者なのでとても綺麗です。

【(おまけ)方法5:裁断済みの本を購入する】
自炊したい本が多くの人が使うような本であればメルカリなどで裁断済みの本が売っている場合があります。

<レビュー>
・裁断費用:中古で本が安く買える上、裁断にかかる費用は0円です。
・裁断時間:裁断にかかる時間はゼロです。
・美しさ:売る人によりますが、困るほどの裁断だったことはありません。不安であれば断面の写真をお願いするとよいかもしれません。

スキャン方法

スキャナの選択は比較サイトがたくさんあるのでそれを参考にしました。

【参考:私の購入基準】

・スペースをとらない
・ネット調べで人気な印象のScanSnap
・価格はおすすめスキャナの中間帯を
・一度に差し込める枚数が少なくない
・スキャン速度が速い
・自分のPCに対応する機種、wifi対応

一つ失敗したのが、最初メルカリで中古で買ったのですが、自分のPCと対応しておらず、結局手放したことです。それに中古品だと紙屑が詰まっていたり汚かったりの不安もあるので、結局新品を購入しました。生協で買って少し安くはなりました。

【スキャン手順】

①50〜100ページずつの束に分割
②紙を両側からパラパラしてページがくっついていないことを確認
③スキャン。スキャン中PCに表示される枚数と差し込んだ枚数が一致するか確認(落丁の確認)
④ざっとスキャンのズレがないか確認
⑤CloudとGoodnoteに保存して終了

【面倒くさい点】

・何百ページもある本を一気にさしこんで放置しとけばスキャンできてるなんてことはないので、近くで待機して紙の厚さによるが50〜100ページずつ手でセットする必要がある。
・紙質によっては(特にチラシみたいなツルツルした紙質)だと静電気でページがくっついており、パラパラしても複数枚同時にスキャンされてしまうことがある。この時はそのページだけ1枚1枚スキャンをやり直して書類を結合しており、これが一番面倒くさい。
・OCRの設定を忘れると検索機能が使えないのでやり直す必要がある。



結論:お金に余裕があるなら書き込み可能な電子書籍がいい。特に病気がみえるやYearNoteなどmedilink系は電子書籍の方が検索機能優秀+QBと繋がっていて使い勝手がいいのでアプリで購入をおすすめ。





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