STEP1 自己紹介
文章表現講座の最初の課題は、自己紹介でした。
人がどう思うかおかまいなしに、「自分の納得感」だけをめざして自分を表現します。
「わたしはすいぞくかんのおねえさん」
私はすいぞくかんおねえさんです。
すいぞくかんのおねえさんになりたくて、これからもい続けたいと思っています。
私は、楽しいことのためならがまんをします。
遊びに夢中でおしっこをがまんする子供のように。
小学校のころ、運動会の組体操の練習で腰を痛めたことがあります。
しかし、私は誰にも言わず練習を続け、本番までやり遂げました。
指をけがしたのに跳び箱の練習を続けたこともあるし、朝礼や音楽の時間に倒れたこともあるし、熱があっても学校に行きました。
理由は、責任感ではなく、「楽しかったから」です。
クラスはみんな仲がよかったし、練習はやったらやっただけうまくなる。
楽しいことがあるのに、自分だけが休むなんて耐えられない。
そして、めんどくさがりやです。
すぐに「ま、いっか」と思ってしまいます。
今もすいぞくかんのおねえさんでいるために、小さなががまんと「ま、いっか」を繰り返しています。
私は水族館で自然科学の面白さを伝えたいと思っています。
こつこつと観察や研究を続けた人が見つけてくれた生物や自然の不思議や、私が見つけた生物のかわいさやおかしさをあなたに伝えたいと思っています。
でも、いちサラリーマンでもある私は、そのファンは来ても相乗効果は期待できなさそうなコラボ企画や話題性のある生物に飛びつく企画も一生懸命にやり遂げます。結果、来館者数が伸びるとなんともいえない気持ちになります。
そして、思います。「ま、いっか」と。伝えたいことは伝わっていなくても、自分がすいぞくかんのおねえさんでいられて、お客様の笑顔が見られるのだから。
これからは、がまんをしないで「ま、いっか」をしないで、お客様を笑顔にするすいぞくかんのおねえさんになりたい。