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【詩】生(せい)なる夜

死なないでほしかった。
辛かったね、わかるよ、
なんて

口が裂けても言えない

忘れていく、
かつて上手くお別れできなかった人
思い出す数が減るのと同じ

痛みは風に散らされて

この寂しさは偽物?

ふと悲しい素振りして
それでも季節は過ぎ去って

痛みなどないそちら側にいけたら
ろくでもないこの世で溺れるより
よっぽど救いかもしれない

ただ、
わたしたちは嘆く 

自らが生きることの慰めに
こちら側にいて欲しかった
置いていかず手を握って欲しかった 

でも、
そっち側にいったって
どうせ一緒になれはしないよな

なら、
くそったれの日常どこまで続くかやってみるか

まだ死ぬのが怖い
置いていかれるたび寂しい
その繰り返し

またきっと後悔し
それでも死ねずに生きていくんだろう

さよなら、
それさえ言えない
哀しい別れを忘れるため息をする

この先もきっとずっと



こちらの企画に参加させていただきます。
応募期限ギリギリになってしまいましたが、よろしくお願いいたします。

テーマは「生死感」とのことでどんな詩を応募しようか結構迷いましたが、募集企画用に投稿するのは、お祭りみたいな楽しさがあって素敵だなと思いました。

普段 テーマに沿って、文字数を意識して書くことがあまりないので、 新鮮な機会で面白かったです!

以前考え書き殴ったメモをもとに、眠ったままだった作品をこの場に投稿しましたが、 あの時感じた思いを適切にすっきりとした言葉でまとめることが難しく、 精進したいなと思いました。

貴重な機会をありがとうございました!

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桜
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