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【詩】眩い空のもとで

私はただ あなたに気づかれたくて そっぽを向いた

ただみてほしくて それだけで 一歩手を伸ばした

見上げた星はずいぶんまぶしかった

それでもほんのわずかでいいから近づいてみたかった

あなたを愛してみたくなった



「君に出会いたくてずっと歩いてきたように思っているよ」


世界はこんなに綺麗だなんて、私は知らないままだった

涙がにじむのはどうしてかと、首をかしげると

あなたはなんだか照れくさそうに笑っていて、きらきらパチパチ光がはじけるのだ


私の胸からこぼれたそれは

あなたのうるんだ声にとびこんで 

ずいぶん幸せそうに ゆらゆら揺れる


ああ 愛しいな

触りたい、と小声でささやいた

全てが消えてしまわぬように 震えながら指先を伸ばそうと

宙でためらう私は 不格好かもしれないけれど

新しくつたうしずくを弾いて 気づかないふりをして

抱きしめてもいいですか、


ふうわり ほのかな甘い香りが 私の鼻を静かになでて

大丈夫だよって やさしく微笑んだ



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桜
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