タンシノタグイJan.2023
光の粒子 春を探し始める
マスクの内の水滴は溜め息から生まれた
ぎこちない毎日を覆う時間はなめらか
小さな春のかたちは陽だまりで昼寝
「俺の黒歴史」語り合うランドセルの少年たち
目を瞑って伸びて幾何学模様が眩しい
落としたくても光っているラメ粒みたいな記憶
何もない夜にSyrup16g
向かい風で私のカタチを自覚する
目で追いもせずスクロール何探してる
倒れた自転車が横たわる獣に見えた寒い夜
死ぬまで恥はかくものだと割り切るまでの長かった事
欠けた月が照らす黒の無限のグラデイション
最後まで読んでいただき有難うございました。
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