タンシノタグイ Aug.2022〜Sep.2022
行く先は今日も同じ陽炎でかすむ消失点の向こう
頬に畳の跡ついた 蝉が鳴いてる
田舎の本家の床の間で走馬灯廻る
夏の終わりがはじまるような静かな朝
逃げる夢の非常階段トリックアートで空を飛ぶ
答えあわせすべきか迷ううちにする術が無いことを知る
諦めが飽和した9月の朝は月曜日の匂い
剥がれかけた夏を除光液とコットンで拭う
心に墓地がある時々線香たてる
月を眺め残像を部屋に持ち帰る
体調次第で愛せる世界
心翔ける放電する胸が騒ぐ夜
誰もが地球と同期して
廻る
生きる
BGMは鈴蟲で木星眺める帰り道
ここに金木犀を植えた人に感謝して歩く
夏から秋になりましたね。最後までご覧いただきありがとうございます🍃