タンシノタグイ
2024first half
Jan.2024
旬ではない野菜がくれる彩り
歯を磨く終わった恋のマグカップ
サステナブルとはこういうことか
打ち解けるまでに時間がかかる様に
皮の剥きづらい蜜柑は美味しい
Feb.2024
紅梅が咲いても羽織る黒のダウン
春は名のみの三寒四温
空中の春が震えて凍りつき
路面に落ちて弾ける渋谷
Mar.2024
好きな歌の意味が変わりそうで虹色玉虫色
南風で呼吸する日曜のカーテン
Apr.2024
満員列車は桜まじりの雨に打たれて
生温い土砂降りを夢想して夏へ
心だけ飛ぶ 雨が冷たい
スピの人 連休前の週末に
何かいいこと暗示してくれ
わざと逃した終電の果てに
#ポテサララジオ夜明け
May.2024
二人で雨宿りなんなら虹が出るまで
#ポテサララジオ雨
働く街を映えない傘が埋め尽くして
#ポテサララジオ雨
Jun.2024
ずぶ濡れの静脈はさっき見た稲妻の形
#ポテサララジオ雨
ヴィーナスもカマキリも泡から生まれた
#自由律の泡
言葉は纏うものだから飾れるのかと
君であって君でない誰か また夏が来た
前回のnoteで「2024年は何を思い何を感じるのか」などと書いていましたが、半年過ぎてさらに半月が経とうとしています。
煮え切らない世の中(煮え切ったら大変なのかもしれませんが)をあわあわしながらゆらゆら生きているだけのようで、さして変わり映えしてません。
でも短詩をつぶやくのはやめられない。
そんな私の短詩の類いをご覧くださったあなたと、ネットの世界に感謝します。
現代人で良かった。
本当にありがとうございます。
下半期もよろしくお願いします。
saku
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?