(2023年10月8日)父が亡くなって四ヶ月とすこし

父が亡くなって、4ヶ月が経ちました。たった4ヶ月と数日前には、父はぬくもりをもって生きていたようです。
もう何年も経ったんじゃないかと感じてしまうくらい、遠い記憶になってしまったなぁ。

父は1年前の10月末に急遽 検査入院し、11月には余命半年〜1年と宣告されました。
11月からは父の生と死に向き合う日々で、仕事中に泣きだしてしまったり、普段飲まないお酒を飲みたくなったり、笑顔が少なくなったりと かなりしんどく、そのしんどさは父が亡くなるまで続きました。(亡くなったら亡くなったで別のしんどさが始まったのだけど。)
去年の10月、今ごろのわたしは まだ何も知らなくて、1ヶ月後に父が余命宣告されるなんて、1年後に父がいないなんて、思ってもなくて、本当に幸せだったなぁと他人事のように思います。
もう二度と包まれることのない安心感の中にいた自分が、とても羨ましい。

恋人ができたり、家族が増えたりして、「1年でなにが起こるかわからないね!」なんて会話をするけど、それはハッピーな出来事だけではないのだと、身をもって感じた1年でした。
それをこの歳まで知らずに生きてきたということが、恵まれていたんやなぁと思います。


最近、新しいことをいろいろと始めました。
手相やヨガ、アルコールインクアート、ネイティブアメリカンの学び、再来週には新ジャンルのバイト先も増えます。
人間、いつ死ぬかわからんし、誰しもが生まれた瞬間から死に向かっとるんやし、やりたいことは今やろうって、思うようになりました。
お父さんはおらんけど、1年前に想像していた今よりも、今のほうが遥かに楽しく充実しています。
そんな今日ひとひを、愚直に積み重ねていきたいなぁ。

『1年でなにが起こるかわからない』
喉元過ぎれば何とやら、で、よくもわるくも時が経つと薄れてしまうから、この想いを書き留めておきます。


✳︎
写真は、先月有希といっしょにいった阿弥陀ヶ滝で見つけたトチの実。郡上はトチの実せんべいが有名だけど、トチの実を見たのは生まれて初めてでした。
写真を撮りたくて背景に悩んでいると、有希が素敵な石?を見つけてくれて、苔の模様が最高にかわいかった!とてもお氣に入りの一枚。

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