注文の多そうな料理店
二人くらいの若いかどうか微妙な年ごろの紳士といえば紳士に見える人らが、
なんとなくイギリスかどこかの兵隊のかたちをして、ぴかぴかとも言えない程度の鉄砲をかついで、灰色熊のような犬を二匹程度連れて、それなりに山の中の、木の葉のかさかさしたようなしてないようなとこを、こんなことを言いながら歩いたり歩かなかったりしておりました。
「おおむね、ここらの山は怪しからんね。鳥も獣も一匹もいるかどうかよくわからん。何でも構わないから、早めにタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
「鹿か