お金

自由に生きるにはお金が必要という考えを鵜呑みにすることで、本当に自由になるための行動がわからなくなっているということはないだろうか?(私はある)

学生の頃、地方によくある、地元のヤンキー達が幅を効かせるバイオレンスな学校に通っていたせいか、そこでは現状固定で変化を嫌う風土が強かったと覚えている。
自分たちの価値観に合わない何か変わったことや、夢に挑戦しようとする者をバカにしたり、下手をするとそんなの無理だから止めておけと、足を引っ張ろうする空気すらあった。

なぜそう思っていたのかはわからないが、とにかく、夢を持つことやチャレンジすること、何より自由に生きることを尊重できる環境で、自分は生きていこうと決意していたように思う。

自由に生きるには、何より経済的に自立しないといけないと思っていた。

自分で稼ぐ、できれば人よりも多く稼ぐ、そうすることで資本主義の世界では自分の思うことが初めてできるようになる。

そう思っていたから、勉強ができないと、いい大学に入らないと、いい会社へ入らないと、仕事で成果ださないと、そう思ってやってきた。

実際にたどり着いた場所では、ある部分では合っていたと思う。
だが、ほとんどは違っていた。

年収が人より何倍も多かろうが、何百人の部下や下請け会社を一声で動かすだけの権限を持っていようが、じゃあ、その様な人は全員自由なのか?といえば、とてもそのように思えなかった。
(むしろがんじがらめにすら映った)

そりゃ、会社員だからだろ?成功した社長は違う?起業家は違う?

そうなの?株主や銀行、大口の顧客からアレコレ言われるんじゃ無いの?

基本的には同じに映る。

実際には、自立の成立条件が違うと思う。

また、自由に生きることが許されるのは、一部の金持ちや成功者だけというのは何かがおかしいと思うし、そのようなことには興味がない。

自由に生きたいと願っているたくさんの人全員がそうなれることに興味がある。

私たちはつながっている。それが理想であろうとも全員で勝利したい。

ごくごく普通に生きて、自由を得られる方法を知りたい。

だから、今の社会における自立とは何なのか?ということを自分の頭で考えたい。

【自立】

他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。(デジタル大辞泉(小学館)より)

そう、この文章から経済的な自立が想起されるんだろう。

だけど、大事なのは、「精神的な自立」の方だろう。

精神的な従属関係になりやすいのは何だろう?
家族(親・パートナー)、学校(先生)、仕事(上司・顧客)・・・

・親が期待することとは異なっていたとしても、自分の価値観に基づいて発言し、行動できるか?
・学校や先生が期待することとは異なっていたとしても、自分の価値観に基づいて発言し、行動できるか?
・上司や顧客が期待することとは異なっていたとしても、自分の価値観に基づいて発言し、行動できるか?

少なくともこういうことができる人が自立できていると呼ぶんだろう。

だから、自分の価値観とは何だ?ということを知っておくことが必要になる。
結果として、親や先生、上司などと同じような考えになることはあるだろうが、人は全員違う、必ず異なる部分がある。
それがあなたの個性であり、価値であり、創造性につながる。

誰かと全く一緒ならそれはロボットだ。

これに加えて、今、従属関係に陥りやすいのは、これまではメディア・マスコミであり、これからは特定コミュニティのカリスマ(インフルエンサー)が加わってくるだろう。

自分の名において、自分の価値観に基づき、自分の言葉で話し、行動する。

これを、自分より強い者(影響力や金、立場)がいる環境において、一人でも実際にできるか?

これをやらない限りは、自立はできないし、自由にはなれない。

逆に、これは経済的な条件は全く関係がない。実際にやるかやらないかだけである。

やらないと、ずっと、誰かに従属し続けるフォロワーのままである。

それがいけないとは言わない。ただそういうことである。

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