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#名刺がわりの絵本10選

こんにちは、または、はじめまして。
サトウ サコと申します。

 近ごろは、暖かくなったと思ったら寒くなり、着こんだと思えば、くそ暑くなる、という不思議な気候が続いておりますね。
これが春なのだと言われれば、毎年こうだった気もしなくもないな、と日々を鬱々と過ごしております。
皆様も、お体ご自愛下さいませ。

 さて、時候の挨拶はこれまでにして、本題に入りましょう。
今回、嬉々としてこのタイトルでお送りします。

題して、『#名刺がわりの絵本10選』でございます!

 普段、わたくしはweb小説投稿サイト、かの有名な「小説家になろう」にて、生意気にも児童文学を書いております。

 書いておきながら、児童文学、それに絵本が苦手なはずはないでしょう!
しかし私は絵本の話をほとんどしないどころか、日々Twitterに呟くことといったら、魔法使いハウルのことばかりです。

 今こそ、しっかりとした、児童書好きなのだぞ、ということを知らしめたい。
あわよくば、自慢のコレクションを見せびらかしたい。


今回は4つの部門に分けて紹介していこうと思います。
[目次]
 1. こどもの頃に死ぬほど読んだ絵本(4作品)
 2. ほっこりな絵本(2作品)
 3. 芸術性たかい絵本(2作品)
 4. これは絵本?(2作品)

ということで、さっさと紹介に移ります。
お付き合いくださいませ。

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1. こどもの頃に死ぬほど読んだ絵本

★『おおきな木』
シエル・シルヴァスタイン作 本田 錦一郎 訳 
篠崎書林

“ちびっこは きが だいすき・・・
そう とても だいすき。
だから きも うれしかった。“

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木の目線で、少年の一生を描く物語。
ずっと変わらないと思っていたのに、少年は青年になり、中年になり、老人になる。
体が大きくなってゆくにつれ、人間の心は変わりゆく。
だけど、木の愛情は変わらない。

無上の愛って、こんなにも苦しく、こんなにも温かい物なのかもしれない。

私も、誰かをこんなにも愛してみたいですなあ。

この絵本は好きすぎるあまり、原文も買ってます!

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★『かわたろうのおくりもの』
 長井 理佳 作 狩野 冨貴子 絵
 ひかりのくに

“「これから ぼくは、この かわを 
どこまでも のぼったところに すんでる 
おじいちゃんの ところに いくんだ。」
「ひとりで?」
「うん、
ぼくの すんでいた ところには、
なかまは もう 1ぴきも いないんだ。」“

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大好きなおじちゃんの為に、文鎮用の石を川へ拾いに行った“めい”。
でも、ただ石っころをあげるだけじゃつまらない。
めいは石に絵を描いて、おじいちゃんにあげようと考えた。
お花の模様に、林檎の模様、乗り物のバスを描いた物に、うさぎの絵……
いろいろ描いてゆくうち、動物たちが周りに集まり出した。
おむすびの絵柄の石を食べようとして、「いたいっ」!
めいは、不思議な動物に出会う。

透き通る様なイラストで、小さい頃は、この絵本を読んでる私、めっちゃハイカラでないか?
と、ニヤニヤしておりました。

メッセージは、小さい子が読むには少し難しい部分もあるかも知れませんが、石に絵を描いて遊ぶ、など、この絵本を読んで、実際にやったので、存分に憧れるし、楽しめます。


★『ころころころ』
 元永 定正 作
 福音館書店

玉がひたすら転がってゆく絵本。

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相当好きだったのでしょう。
見てください、本がボロッボロです。

中を開いてみると、鉛筆で、物語を付け足している……(笑)
余りにも傑作の為、見せませんが。

なんでころころしているだけなのに、こんなに面白いのでしょうか?

対象年齢は2~4歳までですが、1歳からでも十分楽しめるかと思います。


★『ちのはなし』
 堀内 誠一 作
 かがくのとも傑作集

怪我をしたら血が出るのは何故か、という疑問から、血がいかに私たちを生かしているか、ということを、楽しく、身近に教えてくれる。

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ほーら、まーたボロボロの物を持って来た!
これはですね、犬に食べられてしまったからですね。

心臓の音を聞くために、トイレットペーパーの芯を、捨てずに持っていたのは懐かしい思い出です。
そして当時の私、とっても意識が高い。

2. ほっこりな絵本

★『くまとやまねこ』
 湯本 香樹実 文 酒井 駒子 絵
 河出書房新社

“ある朝、くまは ないていました。
なかよしのことりが、しんでしまったのです。“

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いつまでも一緒だと約束した、親友のことりが亡くなってしまってから、くまの世界は変わってしまった。
くまはことりを入れた箱をいつも持ち歩いては、森の住民たちに、同情されたが、皆はどこか、他人事だった。

他人である以上、相手の気持ちを汲んでやることはできない。
しかし、寄り添うことはできるのではないのでしょうか?

出版当初、めちゃくちゃ話題になった絵本ですね。
絵が、かの有名な酒井 駒子さんということで、うっとりする美しさです。

話も、どこか文学チックで、詩的な作品です。


★『空の飛びかた』
 セバスティアン・メッシェンモーザー作 関口 裕昭 訳
 光村教育図書

“ある日、散歩の途中、わたしは1羽のペンギンにひょっくり出くわした。
空から落っこちたんだよ、とやつは言った。
でも、ペンギンが──やつはどうみてもペンギンだった──
飛べないことぐらい、わたしだって知っていた。“

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ひとりの男と、1羽のペンギンの、無謀な飛行計画。

出だしの文章から分かる通り、絵本の文体としてはかなり珍しいですよね。
それもそのはず、この本を買ったのは、アングラヒューマンズのテーマパーク、ヴィレッジヴァンガード。

鉛筆でズバズバ描いた様な絵柄、ひねくれた文章、ユーモアたっぷりの展開。

これは是非、大きなお友達に読んでいただきたい一作。


3.芸術性たかい絵本

★『不思議の国のアリス』
 ルイス・キャロル文 楠本 君恵 訳 草間 彌生 絵
 グラフィック社

“いちばん新しいワンダーランド”

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有名すぎる作品ゆえ、内容紹介は省きます。

わたくし、『不思議の国のアリス』が好きすぎて、最早『Alice’s Adventures in Wonderland』状態なのですが、もう、『不思議の国のアリス』ってついた本を集めまくっているんですね。

コレクションの中でも、異質な輝きを持つのは、“現代のアリス”こと、草間 彌生先生が描く、芸術的すぎるアリスです。

訳もとっても面白くて、テンポがずば抜けて良いです。

さあ、皆様も、『KUSAMA’s Wonderland』へ!


★『アライバル』
 ショーン・ダン作
 河出書房新社

文字の無い絵本です。

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家族が安心して暮らせる土地を求め、男は旅立つ。
異文化に戸惑いながらも、人の優しさに触れる作品。

絵本好き人気、おそらくナンバーワンではないでしょうか?
新しくて、お洒落で、美しい。

文字を使わないで、絵だけで物語を伝える、ショーン・タンの画力に痺れます。


4.これは絵本?

★『クレーの天使』
 パウル・クレー絵 谷川俊太郎 文
 講談社

スイスの画家、パウル・クレーの美しい天使たちの絵に、谷川 俊太郎さんが詩を添えたものです。

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これは──絵本、なのか?
という疑問は、まあまあ、止してくださいよ、勘弁してくださいよ。
私は幼少期、この本を“絵本”として捉えておりまして、何度も読み返したのですから。


★『詩畫集 大鴉』
 エドガー・アラン・ポー文 日夏 耿之介 訳 ギュスターヴ・ドレ絵
 薔薇十字社

エドガー・アラン・ポーの『大鴉』を、ギュスターヴ・ドレが描いたものです。

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これも、絵本──なのか?第二弾。
早速、“詩畫集”とか書いてあるよ?

まあ、まあ、まあ、まあ、勘弁してくださいよ!
自慢したかったんですよ!
こればかりは謝っておきますよ!

1972年の初版です。

中身は旧仮名旧漢字ですが、発売は最近ですね。

味わい深くて、不思議な気持ちになります。

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さて、どうでしたか?
好きな作品はございましたか?
気になった作品はございましたか?

絵本は、お子様だけの娯楽ではございません。
我々、大きなお友達も楽しめる、素晴らしい書籍でございます。

絵本が大好きな方は、グッドボタン。
絵本を読んでみようと思った方は、今すぐ書店へ。
絵本興味ないなって方は、まあ、しょうがないですね。

今回、好きな作品を好きなだけ語って、幸せだった半分、とっても疲れました。
好みを語るにも、体力が要りますね。

では、今回はこの辺りで!
お疲れさまでした。

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