認知症の母 サービス付き高齢者向け住宅
年明けからアルツハイマーの症状が急に進行した母。年齢はまだ79歳。
弟には、施設を探してみると言ったものの、見た目がとても元気だしベラベラ喋るので、たまに会う人は認知症だとは気付かない。ケアマネさんも頻繁に会うわけではないので、相談しても「お元気そうですよー」と、なかなか信じてもらえなかった。
その時は「要支援2」だったので、介護施設に入るためには「要介護1」にならないと難しいし、グループホームはまだかわいそうじゃないかということだった。
私は、医療従事者ではないが、医療や介護関係で働いた経験はあるし、今、住んでいるところは夫の実家で、89歳になる義母が同居していてかなり前からデイケアに通っている。田舎なので、周りにもお年寄りが多く、介護関係の話はよく見聞きしていたので、施設の種類はけっこう知っている。
実家はうちから車で1時間以上かかる。ちょうど中間地点にあるサービス付き高齢者向け住宅に問い合わせてみた。
そこは比較的費用が安く、医療系の大きなグループが経営しているので、これから先、何かあっても頼れるなと思い決めた。
それから、母の介護度を上げる手続きや新しいケアマネさんへの移行の手続きなど4ヶ月ほどかかり、やっと入居が決まった。
母はかなり強く拒否していて、家から出たくないと落ち込んで、手続きしている間に鬱症状も出てしまった。しかし、この先、賃貸マンションで暮らしていくのはどう考えても無理だったので、強引でかわいそうだったが入居してもらった。
つい最近まで、いつ帰れるかと聞かれたし、弟にはしょっちゅう迎えに来いと連絡していたらしい。部屋から出ず、デイサービスにも行かず風呂も入らないし着替えない。部屋を掃除しようとすると、触らないで!と怒り、何度も(やっぱりグループホームがよかったのかもしれない。)と思ってケアマネさんに相談し、介護計画の会議を開いてもらったりと大変だったが、今月に入ってからは少しずつ慣れようと努力しているようだ。
サービス付き高齢者向け住宅は自立の方でも住むことができる施設なので、外室外泊や面会などは自由だから家族も行きやすい。
しかし、介護サービスは、自宅と同じでヘルパーさんにお願いしないといけない。老人ホームのように「はーい今からお風呂ですよ~」と言い方は悪いが強制的(?)に連れて行くことはできないらしい。本人が嫌だといえばそれ以上のことはできないとのこと。
今は落ち着いてきたからよかったが、施設選びも簡単ではないなと感じた。