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認知症の母 職業の介護と親の介護

私は数年前まで、田舎の小さな内科クリニックに勤務していた。医師や看護師ではないが、補助で看護師の手伝いをしたり、患者に薬を渡したりしていた。若い頃は調剤薬局の事務やグループホームでアルバイトをした経験もある。

自宅には姑がいるし、隣に住んでいた夫の叔母が認知症になりグループホームに入居させているが、その叔母のお金の管理もしている。

昔からお年寄りには何かと関わっていたので、介護が大変だということはわかっているつもりだった。

当時思っていたことは、全ての人が当てはまるわけではないが、看護師や介護職の人は、自分の親の介護に無頓着だということ。

例えば、クリニックの患者さんの話。嫁や娘が大きな病院の看護師だとよく自慢していた。そういう方が認知症や病気になり介護が必要になったとき、自慢の嫁や娘は忙しさを理由に話を聞きに来ない。ケアマネもなかなか連絡を取れないといって困っている。介護職の人も同じ。けっこう重症になってからでないと本気にならないように見える。

この先の大変さがわかるから、自分の仕事時間が奪われないように、できるだけ関わらないようにしているのだろうか。

今、親の介護を始めた私。私は仕事を続けられず介護離職してしまった。

自分がそう思われないようにと、親に関わり過ぎているのかも知れない。
ただ、どこまで関わって、どこらへんで手を抜けばいいのか全くわからない。自分の精神力がいつまで続くのか不安だ。