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私を助けたのは

私は、ちょっとしたことでもすぐ気にしてしまいます。
子どもの頃から先生に怒られたり誰かに嫌われているかもと思ったりした時はずっと気になってそこから抜け出せなくて。
嫌な思いを抱えたまま時が経つのを待っていた気がします。

そんな思いは結構残っていて今でも時々思い出します。
でも今から思えば大したことはないことだと思うのです。
でも、私がしたことで嫌われたかもしれないと思うと深く傷ついて、その思いだけが残っている感じになるのです。


今は昔に比べたらほんとに少なくなったし、自分で解消することができるようになったと思うのです。

それは、自分のことをよく知っている人や、よく話しをしている人には自分が、きちんと対応すればわかってくれると思うし、
自分がもし謝らなければならないようなことをしたならば謝れば良いと思うし。
多分誤れる自信があるのですが。


あまり面識がなかったり対話したことがなかったり、謝る機会も見込めない人だったりしたら。

やっぱり、気になってしょうがないのです。

自分のことを変なやつだと思っているだろうな…とか

迷惑なやつだ、付き合いたくないと思っているだろうな…とか。


本人が言ってきた訳ではないのに自分で勝手にそう思い込んでしまう。

そんな風に思っているかどうかわからないのに、
「あの時、私の方を変な顔して見てた」とか
「なんだか怒っているみたいだった」とか。

そう思うと気になってしょうがありません。

そしてその日は他にどんな良いことがあったとしても落ち込みます。

そんなことが新年早々起こりました。
楽しい一日になるはずだったのに。
どうも嫌われているのではないかと言う思いが頭の中から離れずに、せっかくの楽しい日が辛い日になってしまいました。

そうなんです。たった一つの気になることで、他の楽しい思いがなかったことのようになってしまう。

それは、私の昔からの性格で、わかっているのにどうしようもなくて。

今年始まってからずっともがいていました。

そもそも自分の思い違いかもしれない。

いや、あんなことで人のことを怒るような心の狭い人だったのか
と思ったり。
でも、それが私の思い違いで、ほんとはそうではなくてただの勘違いだったかもしれない。そうだったとしたら、その人のことのイメージを勝手に下げてしまうだけだ。
と思ったり。

ひとしきり考えて、
あー考えても仕方ないことは考えない
と言うことにしました。


でも、これは頭で考えたことなのです。
頭でそうするのが良いと言うことを知っているので、そうだった。
こう言う場合は考えないんだ。
と言うところに落ち着かせようとしたのですが…

心はやはりちょっとしんどくてしばらくすると、
あー嫌われたかも〜
と言う思いがムニュムニュと浮かび上がってくるのです。

うーん、まあ時が経てばなんとかなるだろ。それに私昔からそういう性格だったし、大分楽になってきたけど、性格が変わる訳ではないしな。
と。
嫌われる勇気をもてるようになってきたはずなんだから。
言い訳できないのが辛いけど。


などとぐるぐると回って暗い時間を過ごしていたのですが。


一昨日今年初のバレーボール観戦に行ってきました。
ウルフドックス名古屋と長野トライデンツの試合で試合はストレートでウルドが勝ったのですが。

試合が終わった後、選手たちが次のイベントの準備で、待機していたのですが、それが私の座席のすぐ近くで。

これは、シャッターチャンスだと思って、色々な選手を撮らせていただきました。
その中で山﨑選手が私が撮っているのを見て目が合ったらきちんとお辞儀してくれたのです。

これがほんとに嬉しくて。
あ、私嫌われてない
って思えて。

当たり前ですよね。
だって私たちみんな応援しにきているファンなんだから。
嫌われる訳ないじゃないですか。
でもこの時は救われた気がして。
私もお辞儀して返すことができました。

ありがとうございます…と
声には出せなかったけれど本当に嬉しかったです。

選手によっては、すぐ目を逸らしてしまう人や目を合わさないようにする人もいるのですが、
彼はきちんと対応してくれます。
以前、能登の募金を選手たちがしたことがあったのですが、募金をしたときに無表情の選手もいる中、山﨑選手はみんなに笑顔でありがとうございますと言って挨拶してくれました。
すごい回数だったと思うのですが。
あー、募金してよかった。
とそのときも思いましたし、いい人だなあと思ったのです。


でも、私の彼の最初の印象はあまり良くなかったのです。
それは、試合中に調子が上がらずベンチに下がったとき怒っている姿を見たからです。
感情を抑えきれない感じでした。

そのときの印象があまり良くなくて、うーん?と思っていたのです。
でも考えてみたら、試合中です。真剣勝負なのです。そのときに彼が真剣にやっていたから出てきた感情だったとしたら当然のことなのです。
ただ、あまりそう言う人を見てなかっただけのことであって。
今だったらそう思えるのですがそのときの印象はあまり良くなかったのです。


人の印象ってほんとに変わるなあと思います。
それは自分もそうですが、人間は多面性を持っているのでどこを見るかによって好きになったり嫌いになったり。

いい人と思ったり、嫌なやつと思ったり。
だから、その人の本質がわかって判断している訳ではないのです。


ここまで書いていて気付いたのですが、助けてくれる人はもう一人いるのではないかと。それは自分だ。と言うことです。
一番長く付き合っていて一番良く理解しているはずです。

だから自分で自分のことをちゃんとわかってあげて、自分のことを嫌いにならないようにしようとすれば良いのではないかと。

今回、山﨑選手に救われたのですがいつも誰かが救ってくれるとは限りません。
でも、自分で自分を救うことはできるはずです。

自分で自分を嫌いにならないように。
自分で自分を好きになれるように。
そんな風に行動したい。
それが大切なのではないかと思うのです。

人に自分のことを好きになってもらうのは嬉しいですし、嫌われたら悲しいです。
それはもうどうしようもない感情で。
あれこれ理由をつけても心は反応してくれません。
落ち込むのもしょうがないことだし、でもそんな自分でも自分が最終的に支えると思っていれば、立ち直れるのかなと思います。

全部の人に気に入られようなんて思ってもいませんし、人気商売でもないですし、そんなことは前々からわかっていたことなのです。でも今回のように自分が辛い思いに行ってしまうと中々戻ってくるのに厄介だなあと改めて感じました。
でもそれが、自分なんだなあと思います。

こうやって書くことで落ち着きますね。

嫌われたと思って傷つくのはしょうがない。
考えてもどうにもならないことは考えない。
それでも気になるならこうやって思いを書いてみる。

ふう。
ありがとうございます。
今回、山﨑選手と、noteに助けられました。
読んでくださっている皆様がいると思うのも助けになります。

今年も助けていただくことになるかもしれないですが、どうぞよろしくお願いします。


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