touten
今年、初めて他者のダイアリーを購入しました。
音楽アルバムは、作った方の日記みたいだなと思う。
先月、アヤタケさんの初のソロコンサートがありました。会場で、譜面を販売されており、「常夜燈」を購入しました。しかし、サインは照れましたね。
アヤタケさんのことは、阿佐ヶ谷のマンハッタンの店主に、おすすめの人、と、聞きつけ、聴いていた方なんですが、
きっと、おじさま方の心のひだにも触れている。
昨年、チケットがとれていて、なんとか、行けることになった。
この数年は、長いトンネルで過ごしているようだったな、と、振り返っていた。
しかし、これからも、この先がどうなるかなんて、誰にもわからない。
コロナ渦中も、終わろうとしていますが、いまだ、マスク着用中。
2022年、寝る前によく聴いていた曲はアヤタケさんの「常夜燈」でした。静かにランプの蝋燭に火が灯っているようで、部屋の中で、暖をとるような感覚で聴いていました。アヤタケさんは、たぶん、不眠で悩まない人なんだろうな。
映画『ホムンクルス』のピアノ誰だろ、と、気になっていた。名前を探せば、なんと、アヤタケさんでした。そして、今年の3月の初めに終わってしまったメゾンドミュージックのメゾンスミノのゲストでその声を知り、wonkラジオを聴くようになり、毎回、面白いトークに腹を抱えていました。
三鷹市の美術館には、かねてから興味が湧く企画が続いていたので、三鷹駅に降り立つとまず、美術館へ……なんて、まるで、余裕はなく、会場へ直行。
三鷹市文化センター風のホールには、スタインウェイのグランドピアノがあり、ストリングスのゲストもいらっしゃり、Unpluggedで、自宅の部屋で聴いているぐらい近い距離感で音楽を楽しめました。当然、会場には小さなマイクが天井から下がっているのですが、途中、咳をこんこん、お子さんが少し泣く、なんて、ことがあっても、なぜか、静かに聴き入ってしまえました。穏和な音、そして、風が吹いていくように、とても、シンプルだな、と、毎回、思う。
アップライトのピアノとグランドピアノ、
常夜燈のような、あかりが灯り、この3年あまりは、……
と、振り返っていた。
泣く子も静かになるのだから、子守歌をかける人なんだろう。
最近、飛行機に乗ったら、お子さまが泣いていて、何かいいアイディアはないかな、と、考えていた。家族のプライベートシートがあれば、いいですね。騒げるシートがあってもよい。
あと、快適な空の旅のために、子守歌が聴けたらいいのにな、と、飛行機を降りた頃に思った。そんなアヤタケさんのアルバムがあったら、いいなぁ。
ゲストにwonkの長塚さん、ストリングス、エムホイさん、高校生になったハナさん……
ソロコンサートのお祝いですから、ゲスト盛りだくさん。楽しかったなぁ。
今年の阿佐ヶ谷ジャズストリートにアヤタケさんが登場したら、いいなぁ。
マンハッタンのアップライトピアノは、年季の入ったアップライトのピアノですが、温かい音がするな、と思う。それは、個人的な心象風景を見つめているからであって、誰かが聴いたら、どんな音に聴こえるんでしょうね。
『touten』は、聴いていると、コロナ渦中を思い出します。
このアルバムで、一つ乗り越えられたな、と思っている。ごくごく私的なこと。
すでに、新しいアルバムを作成に入られているそうです。
さて、お次は……どんな一枚なんでしょうね。
「……」「、〜」「。」
タイトル予想しながら、お待ちしております。