piano day2023
piano day、元旦から88日目を鍵盤の数88になぞらえて、ドイツは、ハンブルグ出身の音楽家ニルス・フラームさんが始めた、ピアノを祝う日。
今年もピアノを楽しむ日として、各所、各国で、コンサートが開かれていた。
都内では、3/25と3/26、豊島園駅から歩いて10分程度にある、けやきの森の季楽堂にて、連日2台のアップライトのピアノによるコンサートが開かれました。
ピアニスト4名の中に即興で注目している橋本秀幸さんが参加されており、ソールドアウトと聞いていたのですが、問い合わせてみると、当日券の販売あり、とのこと。なんとか、会場入りできた。
二階建ての古民家を活かしたイベントスペースには、1階と2階を合わせて70人ほどの席があり、玄関の敷居をまたぐと土間に、暖炉があり、薪が火の粉をあげていた。古民家はかつて農家の家でした。大事にされている場所だな、と、入った瞬間に感じられます。
何を残すか、空の部分を大事にされているように思いました。
その日は、雨がしとしと降っていたため、土間の暖炉で待ち時間、あったまりました。
ドイツから写真を撮るために、訪れた方もいらっしゃった。
何かがあるから人は訪れる。
主催のはなださんもおっしゃっていましたが、
弾く人が違えば、ピアノの音色も違う。
けやきの木に飛んでくる鳥の声が聴こえる中での演奏。
150年は立っているけやきの木に雨水がしたたり、民家の裾野に泉が湧いているようでした。
地域の方々が協力して作り上げた様子は、ホームページから垣間見られます。これからも、遊びに行ってみたいところです。
piano dayのことを調べていたら、出演者のCDを販売しているお店、大宮のmoreレコードさんを地図上で発見した。あれ??下北沢にあったレコード屋さんの名前とおんなじですが、また、別のお店なのかしら?
……、って、それ、monaレコードですやん!!って、つっこむところです。
ひとまず、自宅でものんきに聴きたいと思ったのが、橋本さんのピアノ。即興で、あれこれ弾いておられるのですが、こんなにメロディアスに即興で弾けるものかな、まるで、子守唄。
公演が終わった後に、同じ感想を持った方がいらっしゃった。そうよね、畳の部屋で、音響さんの後方で聴いていたのですが、あまりにも心地よくて、眠りそうになっていました。
クラシックを学んで新しさを醸し出す方、そして、素朴ですね。
橋本さんは、香川県在住。瀬戸内海のからりと晴れた空に、爽やかに、潮の香りのする風と波が押し寄せて、去っていく、そんなピアノでした。
すでに、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。CMや海外からのオファーもあり、アルバムも多く出されています。音の波は、ずいぶんと遠く離れたところへ、届いている。
これからも、ご活躍を楽しみにしております。
写真は、会場となった豊島園駅から徒歩11分ほどにある「けやきの森の季楽堂」