見出し画像

#100 相手から勝手にフォローされることを目指すべき

※当記事はこちらのポッドキャストの内容を編集/再構成したものです

活動の発信にSNSを利用している人は多く、私もXを使って、またYouTubeも広い意味でSNSに入るとは思いますがそちらも活用しています。他にも、例えばインスタを使ったりTikTokを使ったり、その他SNS的な機能を持ったネット媒体で発信をしている人は多いはずです。

その上で、SNSを使って発信をする際に「自分のフォロワーを増やしたい」という意識から、まずこちらからフォローをして、そのフォローをきっかけとしてフォローを返してもらうというようなやり方でフォロワーを増やしているケースをよく見かけます。

この「フォローバックを目的としたフォロー」、言い方を換えると「こちらからフォローしたことによって生まれるフォローバックとしてのフォロワー」、つまりは相手の能動的なフォローではなく、こちらがフォローしているからという理由でしてもらうフォローですが、そういうやり方によって自分のフォロワーを増やしていく方法を、私は本当に推奨していません。

現在ではそれがSNSの慣例みたいなものになりつつあって、誰かにフォローされたらこちら側からもフォローを返さなければいけないとか、そういう状況が生まれやすく、おのずとそうなっているのであればそれは問題ありませんが、そうではなくもっと意図的に、フォローバックしてもらうことを期待してこちらからフォローする行為は、本当にやらなくていいと私は思っています。

というのも、以前から言っている通り、SNSのフォロワーはもはや現在においてあまり意味を成さなくなって、フォロワーの数というより濃さが大事になってきているからです。

こちらがフォローしたことによってフォローを返してくれている人の、こちらに対する興味は本当に薄いです。

なにげなくフォローされたからフォローを返してあげようという程度のフォロワーでしかないので、つまりそのやり方でフォロワーを増やしても、自分に興味のないフォロワーがどんどん増えていくだけです。

見かけ上のフォロワー数は多いものの、自分が何らかの投稿をしてもそこに対するリアクションはおそらく薄くなり、SNSを通じて信頼関係を作るとか、自分の活動に共感してもらうとか、自分の活動のファンになってもらうとか、そういうことを考えるとそのフォロワーの多さはほとんど意味がありません。

実際に発信をしてもそこに目立った反応をしてくれるフォロワーはほとんどいないので、例えばフォロワー数が3000とか4000とかであっても、そこにいいねをしてくれている人が1人とか2人、というような状態が生まれてしまいます。

Xでいえば、私の感覚的にはだいたい「フォロワーの1%前後ぐらいの人が反応してくれている状態」=「フォロワーに正常に共感してもらえている状態」という体感があります。

つまりフォロワーが100人いたら、1%なので1人がいいねをしてくれている状態、フォロワーが1000人いたら10人くらいからはいいねをもらえて、フォロワーが5000人いたら50人、などです。

フォロワーの数に対して最低でもそれくらいの反応がもらえていないと、おそらくそのフォロワーはあなたに対して興味が薄いフォロワーということになります。フォロワーが5000人いるのに1人や2人にしか反応してもらえないとか、です。

つまりはフォロワーの数がただ見かけ上多いだけで、誰もあなたの発信に興味を持っていないし、誰もあなたの活動に共感していない状態、ということになります。

それだと、こちらからフォローバック目当てでたくさんフォローをする行為も無駄だし、見かけ上フォロワーが増えるけれど発信に対して誰も反応してくれない、という虚しい状態を過ごすことになり、いろいろな意味で切ない状況が生まれてしまいます。

だからこそ、音楽活動の発信でSNSを使う時はフォローバックを目当てにこちらからフォローするような行為はしなくていいです。むしろ、それよりも活動のコンセプトを定めて発信内容を練り上げて、そのコンセプトに沿って、頻度を高く一定のペースで信念を持ってマニアックに発信を続けることに意識を向けるべきです。

それをやっていると、そのコンセプトに本当に共感してくれる人が必ず現れます。そしてその人が、それだけマニアックに発信を続けているあなたを見てその発信を今後も見続けたいと思うので、向こうから勝手にフォローをしてくれます。その状態を生み出してほしいです。

つまり、こちらからフォローをしにいってフォローを返してくれるという流れではなく、あなたの発信に共感してフォローせずにはいられなくて、勝手に向こうからフォローしてくれるフォロワーさんが現れることを待つべきです。

こちらからフォローしにいかなくてもいい。そこに労力を割くのではなくて、むしろ相手から勝手にフォローされるように、日常的な活動とか発信を背中で見せるような感覚で、そこに労力を割くべきです。

そうやってフォローしてくれた人は自分の発信に興味を持ってくれているので、その後も同じようにコンセプトに沿って発信を続けていけばきちんと反応してくれるし、自分の活動に共感してくれます。

先ほど言ったように、例えばそれでフォロワーが5000人ぐらいになったら、その1%、つまりは50人ぐらいが最低でも常にいいねをしてくれたり、コメントしてくれたり、自分の投稿を拡散してくれたり、そういったポジティブな反応をしてくれます。

それによって発信者としてのあなたもやりがいを持って発信を続けられて、自分のコンセプトやブランドがきちんとみなさんに共感してもらえていて、みなさんにとっての何らかの価値になっていることが体感できて、満足度高く音楽活動を続けられるようになります。

SNSはひと昔前の感覚ではやはり「フォロワーが多いほど良い」とか、「フォロワーが多いほど自分のコンテンツがより広くたくさんの人に届く」というような捉え方をされていました。

けれど、以前も言ったように今はフォロワーの数というより、いかにきちんと自分に共感してくれているか、というフォロワーの自分に対する興味の高さのようなものが意味を持ちます。

きちんと共感してくれている人が多いほどそのコンテンツに価値があるとSNSプラットフォーム側が判断して、その投稿を勝手により多くの人にたくさん届けてくれるようになります。

つまりは、自分の発信の到達度がその分上がるということです。

だからぜひ、見かけ上のフォロワーを増やすためにフォローバックを目当てとしてこちらからフォローをしにいくようなことをせずに、自分のコンセプトに沿った活動や発信に意識を向けるようにして、あなたのことをフォローせずにはいられなかったというフォロワーさんが現れる=向こうから勝手にフォローされることを前提として発信を続けてみてほしいです。

SNSを使って音楽活動の発信を続ける際に、お話しした内容をぜひ参考にしてみてください。


▼ 独立系ミュージシャンのためのメンバーシップ

いいなと思ったら応援しよう!