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#183 音楽活動に向いている人の特徴

※当記事はこちらのポッドキャストの内容を編集/再構成したものです

以前、SNSで「作曲に向いている人の特徴」というポストをしました。

その中の多くがそのまま「音楽活動に向いている人の特徴」にも当てはまるので、こちらでそれを紹介してみたいと思います。

四つありますが、まず一つ目が「音楽を聴くのが好き、音楽で精神が安定する」です。これはそのままだといえます。

音楽活動をやる以上「音楽が好き」というのは必須の条件になってきます。音楽活動をやっていながら音楽にあまり興味がないと、活動を熱心に進めていくことができません。

曲を作ることもできないし、音楽を表現することもできなくなってきます。だからこそ音楽活動を進める上ではまず根本的に、そもそも「音楽が好きである」という要素が重要になってきます。

その上でさらにポイントになるのが「音楽を聴くことで精神が安定する」という点です。

音楽が本当に好きな人は、単なる娯楽というレベルを超えて、音楽を心の支えのようなものにしています。

むしろ、音楽活動という名目で音楽を表現する側に回って、自分が表現する音楽をその他一般的な聴き手のみなさんに届ける役回りになる上では、音楽に対してそれぐらいの思い入れがないと成立しないと思っています。

だからこそ音楽活動に向いているという特徴を考える上では、音楽が好きというところを最低条件としながら、さらにそこから一歩踏み込んで「音楽を聴くことで精神が安定する」というぐらいに音楽に対して特別な思い入れを持っているべきだと私は思っています。

まずこれが一つ目です。

次に二つ目ですが、二つ目は「わりと自分が好き、基本的にプラス思考」という特徴です。これは主に活動を円滑に前に進めていくために必要な条件だといえます。

この点に関しては特に音楽に限った話ではないですが、やっぱり何かを生み出し、それを自分の周囲に届けてそこに対して共感を得るというような活動をしていく上では、自分のことを認めない限りやっていられないと思っています。以前に、「音楽活動は自画自賛がないとやっていられない」というような話をしましたが、まさにそれと同じです。

活動を円滑に前に進めていくためには自分のことを認めるべきだし、作曲できる自分、音楽を表現できる自分、歌を歌う自分、演奏ができる自分などを誇らしいと思うべきです。だからこそ自分が好きだという特徴はすごく重要です。

当然、ただ単に音楽を趣味でやる分には「自分が好き」という要素は特になくてもいいし、人によってはネガティブな感情を作品にぶつけるとか、自分のことが好きではなくて、そんな自分を好きになるために活動している、というような捉え方もできます。

でも、私自身の考えとしてはやっぱり音楽活動でそれなりの成果を上げるためには自分のことが好きだという意識、突っ込んでいえば自分のことを認めているとか自己承認というか自己愛のようなものが、最終的には効果を発揮すると思っています。

さらには、活動を進めているとうまくいかないことの方が多いので、それらを乗り越えていくために自分のことを認めつつ、基本的にプラス思考で楽観的な方が望ましいです。

だからそういった特徴がある人も、音楽活動で成果を上げるのに向いているといえそうです。

これが二つ目、「自分のことがわりと好き、基本的にプラス思考」です。

そして次が三つ目で、「音楽活動に向いている人の特徴」として三つ目に挙げられるのは「おひとり様でも楽しめる」という特徴です。

私は、成果を目的として音楽活動を進めることは、基本的には「孤独になること」だと思っています。

もちろん、活動を進める中ではソロでいくかグループでいくかというような判断があったり、活動を通していろいろな人と繋がりを持って、コミュニティを作りそのコミュニティに属すようなことが音楽活動の本当の意味での成果だといえます。そんな話も以前にお伝えしていました。

ただ実際のところをいうと、音楽活動におけるあらゆる判断=自分が現在どの位置にいて、これからどんな方向に向かっていくべきか、何をやるべきか、反対に何をやめるべきか、というような判断は、やっぱり孤独な作業になります。ひとりになって自分と向き合い、冷静に対処をしていくような感覚が求められます。

また、自分自身の音楽表現の技術を磨くのも結局は自分ひとりです。ソロで活動しているなら当然ひとりだし、例えばグループで活動していても結局のところ自分の技能を磨くのは自分、練習はひとりでやるものです。

「個人でやる音楽活動は、個人商店として自分でお店を開くのと同じ/店主になってそのお店を切り盛りするような行為と同じ」というような話をよくしていますが、お店のオーナーは結局のところ孤独だといえます。

それはむしろポジティブな意味で、ある意味で「孤独になるべき」だと思っています。孤独になってこそやるべきことが見えるし、きちんと自分の活動を客観的に見ることができて、それを正しく成果に向けていくことができます。

だからこそ、孤独になることを苦に思わない性質、つまりは「おひとり様でも楽しめる」という特徴は、音楽活動に向いていると思っています。

これが三つ目の特徴です。

最後の四つ目は「自分の世界を表現したい」という点です。

やっぱり音楽活動はある種の芸術活動でもあるので、クリエイティブな感覚が重要になり、その点の欲求がないと続けられません。

つまりは、曲を作りたいとか、音楽を歌いたい、演奏したい、表現したい、自分なりのクリエイティブな世界を表現してそれをみんなに伝えていきたいというような思いがあってこそ音楽活動を続けていくことができる、ということです。

「ものづくりが好き」というような要素もそれに近いですが、趣味でなんとなく曲を作ったりする場合にはそれでもいいですが、音楽活動として自分の表現する音楽を周囲に伝えていく上では、そこをさらに通過して「自分なりの世界を表現したい」というような要素が必要になると思っています。

クリエイティブな欲求があるほど、それがそのまま音楽を表現する欲求になり、つまりは音楽活動を続けていきたいという欲求になっていきます。

まとめると、「音楽活動に向いている人の特徴」として、「音楽を聴くのが好き、音楽で精神が安定する」「わりと自分が好き、基本的にプラス思考」
「おひとり様でも楽しめる」「自分の世界を表現したい」という四つが挙げられます。

これらが、私自身の経験、さらにはこれまで音楽活動に取り組むいろいろな人を見てきた経験からいえる四つの特徴です。

もし現在、音楽を聴くのが好きで、さらには音楽を聴くことで精神が安定するくらい音楽を特別な物だと思っていて、そして自分をきちんと認めていて、基本的にプラス思考で、おひとり様でも楽しめるほど孤独でいることを受け入れられる性質を持っていて、クリエイティブな感覚をもとに自分の世界を表現していきたいという気持ちがあるなら、そんなあなたは音楽活動に向いています。

だから「ああ自分は音楽活動に向いているんだ」という風に、改めて認識を強めていただいて、自信を持って音楽活動に取り組んでみてほしいです。

そして、ここに挙げている四点は、ある意味で「音楽活動を円滑に進めるために必要となる要素」ともいえるので、実際に活動を進める上でもこれらを特に意識してみてほしいです。


▼ 週1~2通のメールマガジンでポッドキャスト書き起こし記事を深掘りしています。


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