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#102 断捨離が音楽活動を好転させる

※当記事はこちらのポッドキャストの内容を編集/再構成したものです

私は物に対する執着がそこまでない性格で、いらないものは割と簡単にすぐ捨てるし、本当に必要なものだけを長く使うとか、割とそういった断捨離の精神みたいなものが好きだったりします。、

その上で、この「断捨離」、つまりは自分にとって不要なものを手放すとか、執着を手放して気持ちを楽にするとか、本当に大切なものに集中するとか、そういった精神は、音楽活動やそれを含めた発信活動にも取り入れることができると思っていて、さらにはそれを取り入れることによって状況をより好転できると思っています。

なんとなく必要だと思って確保していたものや、なんとなく取り組んでいた活動が意外と他の本当に重要なものの足を引っ張っていることがあったり、そのなんとなくでやっていることが意外とストレスになっていたり。他にも、頑張ってやってきたことで、自分なりにそこに執着があったけれど、その執着から解放されることで状況がすごく好転することは思いのほかあります。

音楽活動でいえば、例えばSNSの発信などはその代表的なものだといえて、いろいろな媒体でいろいろなところに顔を出して活動しなきゃという気持ちになり、なんとなくいくつかのメディアで発信をしている、でもそれを整理して、本当に自分が聴き手のみなさんと繋がりを持てて、自分としても楽しめて、中身の濃い発信ができるようなSNSに絞って、もうそれ以外のメディアは思い切ってアカウントを削除して、そこに関わらないようにするとか。

それによって、その1つのメディアに集中することができて、そこでより質の高い発信ができるとか、より熱意を持って自分の音楽活動をみなさんに伝えられるとか、そのメディアの中で発信の回数を重ねて存在感を示すことができて、それが自分の認知を広げることになって状況が好転していく、ということがあったります。

あとは、音楽活動においてなんとなくいろいろなことができなきゃいけないような気がして、ギターも演奏するし、弾き語りもやるし、作曲もするし、作詞もやるし、DTMを使って音楽制作のようなこともやったり、ボイストレーニングをやったり、いろいろな活動に取り組んでいるけど、そこで断捨離の精神を取り入れて、本当に自分が磨くべきだと思っているところのみに絞って、例えば「作曲とボイストレーニングだけは本気で頑張る」という風に決めて、それ以外の、ギターの演奏が上手くなるようにギターの練習をするとか、DTMとか作詞とかそういったところは自分でやらないと決めて、その点に対して時間を割いたりそこに意識を向けて何か調べ物をしたり、そういうことをやめるようにする。

そうすると、それ以外の部分に時間と労力と意識を集中させることができて、本当に大事な部分のパフォーマンスがより向上するとか、そういったこともあります。

他にもっと突っ込んだところでいえば、YouTubeでこれまでなんとなく自分の音楽の練習風景とか、昔の何かのライブに出演した時の画質の粗い動画とか、なんとなく残しておいた方がいいんじゃないかという気持ちで公開していた動画を非公開にして、現在自分が取り組んでいる音楽性に関係する動画だけを公開するようにしてみるとか。それによって、そのアカウントの方向性がより明確になって、聴き手に親しみを持ってもらいやすくなるとか、そういう風にその執着を手放すことで状況を好転させることができたりします。

他にも、なんとなくいろいろな音楽性とかミュージシャンのスタイルが気になって、なんとなくいろいろやらなきゃと思ってるけど、自分が本当に思い入れのある音楽性に絞って、その表現だけに集中するとか。インターネットの発信の方に力を入れていたけど、それよりもリアルのライブとか聴き手の人と直接交流する機会をより多く設ける方がより大事なんじゃないかと考えて、ネット上の活動にかける時間を減らしてみるとか。さっき言った例にも似ていますが、音楽制作でDTMを使って何でもかんでも自分でやらなきゃいけないと思っていたけど、思い切って自分でやるのを止めて、音源の制作を外部の専門家に依頼してみるとか。

そういう風に、なんとなくやっているものとか、例えば自分がこれまでに積み重ねてきていて、それなりにやってきたし、大変だったし、これを手放したくないなあと思うような事柄でも、ものによってはその執着があることで全体が散漫な感じになっていたり、身軽な状態になれずに動きが重くなっていたりすることは多いです。

だから、もしなんとなく現状に行き詰まりを感じている場合には、そういうものがないかを改めて確認して、不要なものを思い切って手放して、本当に大切なところに集中することを検討してみてほしいです。

私自身も、自分の活動を通して似たようなことを経験しています。

当時、私が作曲の情報をブログに書いて発信することをやり始めた頃、なんとなく「ブログを毎日更新すること」が美徳とされていて、「それによって常にサイトに動きがあって、そのブログを毎日見に来てくれる人が増える、だからブログを毎日更新しましょう」というような概念がもてはやされていた時期がありました。

私もその考えに乗っかって、短めの文章とか、なんとなく音楽活動をするみなさんに少し役立つようなミニ情報のようなものを毎日更新することをやっていましたが、その後、ブログといえどもその記事の内容が重視されるようになって、検索をする人のニーズを満たすような中身の濃い記事がより評価されるようになっていきました。

そこで、当時から積み重ねていた自分のその短めの文章による記事がブログ記事としては価値の低いものになって、それが毎日投稿によって「ブログ全体の記事の量は多いけど、その記事のほとんどが短文で価値の低い記事」という状態を生み出してしまい、サイトの評価が下がってしまったことがありました。

それによって、自分がいくら価値ある中身の濃い記事を書いても、それがGoogle検索の上位に表示されずに、みなさんに読んでもらえない状態が続きました。

今はこうやって話していますが、当時はそれがわからずに「なんでこんなにきちんと考えて質の高い記事を書いてるのに、検索で上位に表示されないんだろう?」と悩んでいましたが、ある時その「短い文章による価値の低い記事の影響」というところに気づいて、そしてその時に、これまでに自分が毎日投稿で積み重ねてきた努力の証のようなたくさんの記事が、自分にとってはすごく大事なものだと感じていたけど、「むしろこの短い文章の記事が、自分の現在のブログにとっては不要な存在なんだ」「この短い文章の記事(=自分がこれまでに積み重ねてきたもの)が自分のブログに悪い影響を与えている」と気づいて、そこで今回お話ししているように思い切ってそれを断捨離しました。

つまり、そのたくさんの記事を一気に全部非公開にしました。

そうしたら本当にその自分のブログにおける不要な記事が整理されて、ブログ全体として質の高い記事だけがそこに残るような状態になって、実際にブログの評価が見直されて、きちんと質の高い記事を書けば、それが検索の上位に表示されるようになりました。

つまりは、断捨離によって「自分の記事がみなさんに読んでもらえない」という状態を乗り越えることができて、状況を好転させることができたということです。

だから、その「断捨離によって状況を好転させることができる」という点は、私の経験からもいえることです。

思いのほか執着が他に悪影響を及ぼしているケースは多く、なんとなくダラダラやっているだけで実際はあまり効果がないことがあったり、1つのことが他の足を引っ張っていたり、そういうこともよくあります。

だからこそ、この「断捨離」の観点を取り入れて、自分の音楽活動や発信をよりすっきりさせて、本来の価値あるものもきちんと磨くようにしたり、それをきちんと聴き手に届けるようにする、ということを意識してみてほしいです。

特に「執着を手放す」というところが、状況を好転させるために必要になるかもしれません。音楽活動をより良い方向に向けるために、ここでお話した内容をぜひ参考にしてみてください。


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