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『心理学的研究における重回帰分析の適用に関わる諸問題』を読んで

数ヶ月前に話題になっていた『心理学的研究における重回帰分析の適用に関わる諸問題』を読んで。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_92.19226/_article/-char/ja/

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心理現象というものは、様々な書籍やメディアにて、その内容に都合のよい形で引用されるケースをよく目にするが、それらの妥当性や再現性などが確からしく検証されているものはほとんどないのが実情。

因果推論などでもしばしば引用されるPearlの「データのみから因果関係を判別できるような統計的手法は存在しない」ことはもちろん、分析の目的が”予測”か”説明”かによって重回帰分析をどう適用すべきか変わると。

論文内では、上記を中心に、目的に対する変数の取り扱いや、検証方法などを元に、様々な論文に対して心理学的研究の因果関係の問題点を論述している。


昨今、溢れるほどの情報と、受動/能動の両面から対峙することが多くなったが、それらとメタ的に向き合い、インプットした情報のスクリーニングとアップデートが習慣的に精度高く進むような能力の重要性を、成功体験含め感じた。そのためにも、多くの情報と触れ合う機会やチャネルは増やしておくべきだなと。

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