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馴染みの店

うちの近所には「市場」と呼んでいるマーケットがある。
千里ニュータウンができた時からの古いマーケット。

ひとつ屋根の下に、かしわ屋、肉屋、魚屋、豆腐屋、八百屋、果物屋、乾物屋、その他調味料などを扱う何でも屋…
その一角で全てが揃った。

ここ30年ほどでマーケットに入るお店は激減し、今は肉屋、魚屋、果物屋、豆腐屋、惣菜屋が残るのみ。

しかし、この残った店のどれもがとっても素晴らしい店なのだ。



我家は、本番の度にお世話になったスタッフさんたちにここのお肉を贈ることにしている。

ここのお肉屋さんのお肉はとにかく美味しい。時々、超大物俳優さんからの胡蝶蘭が飾ってある。
大阪公演の時はこちらのお肉を愛用しているようだ。
ショーケースに数々並んでいるが、注文すると冷蔵庫から塊を持ってきてその場で切ってくれる。
食べどきも教えてくれる。

先日も、スタッフさんへのお礼にいつものお肉をお願いした。
週明けに支払いに行くと、
「週末あまり良いのが入って来なかったのと、バタバタしていて集中できなかったので、今日明日中には。」
と。
集中したいから…
もはや芸術家のようなお肉屋さんである。


もう一軒、仲良くさせていただいているのは果物屋さん。
定番の果物はもちろん、大阪では手に入りにくい信州の果物が、安価で並んでいる時がある。

それとこちらのお店、苺の特別ルートがあるようで、小粒で味の濃い露地物が絶品なのだ。
これをいつもジャムにする。
毎年何度か作る。


1キロ分の苺。写真は撮り忘れたので、朝食用の。
くつくつ、アクを取りながら。
ちょうど4瓶できた。



今回で最後かもしれへんなぁ、と言っては気温の上下によりまた獲れるようになって、を繰り返し、いよいよこれが今年最後かなぁ…
で、
今季4度目の苺ジャム作り。


マーケット全体は風前の灯だけど、中ではこうして濃いお店がしっかり根を張っている。

どうか続きますように!!!

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