身体からのシグナルと認知
最近とても面白いなと思ったことがありまして。
それが「身体からのシグナルと認知が引き起こすこと」でした。
脳にある2つのシグナル
脳科学研究者 乾敏夫先生によると、私たちの脳は2つのシグナル同士の予測誤差を最小にしようとする働きがあり、この予測誤差が大きいと精神不安やうつになりやすいのだそう。(以下の内容は参考文献から引用)
そのシグナルとは、
①内臓や身体から脳へのシグナル
②外の世界からの刺激を脳へ送るシグナル(こうではないか、という予測)
であり、脳はこの2つのシグナル同士の誤差が小さくなるかどうかを常にモニターしている。
このシグナル同士の誤差が「どうしても小さくならない」と判断されると精神的疲労やうつ状態が発生する、という。
しかし、脳が①身体からの刺激を理解できない状況が起こることもあり、
それは、2つのシグナルのノイズが大きい時に起こりやすい。
そのノイズはどうやら脳の炎症から起こるということが最近わかってきたそう。
(参考文献:視点という教養 世界の見え方が変わる7つの対話/深井龍之介・野村高文/イーストプレス/2022)
これ、とっても興味深くないですか?
私はドキドキしながら読んでいました。
よく言われる「自分の中のもやっと感、ざらっとした感じ、違和感」を見逃さない
というのは、①のシグナルに敏感になる、ということなんだろうな、と。
自分をごまかしつづけているということは、2つのシグナルがブレブレになって誤差がいつまでたっても縮まらない、という状態。
①のシグナルに敏感になって、②の予測という認知との誤差をできるだけ少なくすることで精神的疲労が回避できるんだ、とふわっと目の前が広がった気がしました。
私の場合
ずっと頭にもやがかかったみたいに、思考が漫然とする。
本を読んでも頭に入ってこないし、人からの話も覚えられない。
ものすごく疲れてしまう。
自分の脳が何かおかしい気がする・・・と思って脳ドックを受けたけれど、
血管が細くなっている箇所があるくらいで問題無し。
抗不安薬を処方されるも副作用が出てすぐに服用をやめ。
そのうち通う様になった整体の先生から「脳に電磁波が溜まっていてかつ菌もいてひどい炎症を起こしています」と言われてびっくり!
(なんでわかるのか・・・)
思い返せば、自分の感覚を抑え込んで周囲の理屈に合わせ動く時間がとても長くなっていた中での症状でした。
自分の中の違和感に敏感になり、周囲に自分を合わせこむことをやめること
これは、今回紹介した脳科学のお話を知る前から周囲で口酸っぱく言われてきたことだったのですが、これら現象を身をもって経験して、
・脳の炎症が2つのシグナルの誤差を最小にすることを妨げること
・2つのシグナルをクリアに保つ
という脳科学の理屈・現象で説明された、ということが、私にとってはとても面白くて感動したのでした。
参考文献として引用させていただいた本、とっても面白くて他にも感じたことがたくさんありました!
大好物な内容だらけ・・・笑
またnoteに書いていきたいと思います。
ご興味あれば、ぜひお手元にどうぞ〜
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