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担当制保育の落とし穴

こんばんは、さこです。

担当制保育という言葉はご存じでしょうか?簡単に説明すると、特定の保育者が子どもの身の回りのお世話を受け持つ方法の保育のことです。

そもそも担当制保育は、複数担任である乳児クラスの保育によく取り入れられています。年齢が低い時期は特に、一人ひとりの成長のスピードに個人差があるので、丁寧に見てあげたいですよね。

そして、一人ひとりの生活リズムや月齢など、個に合わせて1日の生活や遊びを進めたり、働きかけ・関わりをしたりすることが求められます。

また特定の子どもと関わる時間が長いので、担当保育者と子どもの信頼関係(愛着)が築きやすく、安心の中生活出来ることで子ども本来の力が発揮しやすくなります。

メリットは、子どものちょっとした変化にも気づくことが出来ることです。また子どもの成長にいち早く気づき、認めたり褒めたり、思いを共有したりすることも出来ます。

しかし、仕事をしていく中でデメリットもあるな~・・・と思うようになってきました。

保育者の縛りやこだわり、担当制という少人数の狭い人間関係、この子はこういう子という見方や先入観、絶対の存在(この先生じゃなきゃ嫌だ!!)など・・・。

せっかく集団生活の中で社会性が芽生え始め、子ども自身がやりたい、こうしたいと思っていても、保育者の柔軟な関わりや担当制保育の本当の意味を理解していなければ、子ども達はただの指示待ち人間になってしまいます。つまり自立へは遠のいてしまうということです。これでは、担当制保育ではなく柵の中に入れた保育です。

担当制、担当制・・・と愛情込めて保育していたことが、もしかしたら子ども主体の保育、また本能的に考える力を失わせてしまっていたのではないか、そう思うとゾッとします。子ども達を良くする為には、時には遠目で見守ることも必要なのではないでしょうか?

しかし、やりたい放題させるのが良い訳ではないですし、やりたいことだけやるのも違うと思います。そこの線引きが難しい。でもそこが大切であり、保育者に求められることではないかと思います。

その為には、保育者間の連携、対話が何より大事ではないでしょうか。子どもの遊びによって保育者が動き、冷静に柔軟に考え、人的物的環境を整える。そして保育者の引き出しや仕掛け、イタズラ(遊び心)をプラスして、より発展した遊びへと繋げる橋渡しをする。そうすることで子どもは初めてじっくり遊び込めるのではないでしょうか?

保育の質を上げる為にも、ゆるやかな担当制保育を私は実践していきたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。誰かの力になれば幸いです。





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