【エッセイ】プライド
そんなに
【エッセイ】なんつって大上段から物申すような話じゃないです、先に断っとくと。
ちょっとなんかいろんなところで「プライド」って言葉を私個人がたまたまよく見かけてちょっと、気になったことを趣味のタイピングがてら書いてみるだけ。
プライド
って言葉は日本語で表すと「誇り」が一番近い意味であると思うのだが、なんか特に日本での使われ方を見ると「意地」とか「見栄」に近い用法になっているような気がする。
これを「似たようなもんじゃねぇか」とニヒルに笑って過ごしてしまう人というのは、プライドが低い人なのではないだろうか。
「意地っ張りな人」「見栄っ張りな人」というのはどちらかといえばネガティヴであると同時に表面上の事柄を指しているように思える。
「誇り高い人」っていうと、ちょっと大袈裟な感じはありながらも、内面的内省的かつ平穏でポジティヴなイメージを私は持つ。
私が気になるのは「意地を張ってはいけないよ」というときに「プライドは捨てたほうが良いよ」という表現を使われる人が、組織の案外上の方の人とか著名な人たちの中にもいるということで、本来の「誇り」という意味で言うならば、表現は全く逆で然るべきであろうと思う。
要するに
「意地を張ってはいけないよ」は「プライドは高く持とうよ」と言う表現をするのが本来なのではないかという私見である。
ライオン
ちょっと意味が違うのだが、ライオンの群れそれも近親者の群れいわばファミリーに近い群れのことを「a pride」と呼ぶらしい。
オスのライオンは、自分のパートナーであるメスのライオンを含むファミリーを命がけで他の群れや猛獣から守る。その名称が「a pride」である。
これこそ「誇り高い行為」であり、守るべき「プライド」なのであろうし、野生動物がこのプライドを守るための戦いには他者からの視線や評価にフォーカスした「意地」も「見栄」もないはずだ。
ただ自らが守るべきものをなんとしても守る、命を捨てて守る。
プライドに他者の視点は不要なのである。
音楽
WHITE LION/PRIDE
大昔に輸入レコード屋で働いていたときに入荷してきたアメリカのヘヴィメタル・バンドのアルバム。
このバンド名にしてこのタイトルとこのジャケットの組み合わせが、とてつもなく美しく思えたことを思い出した。
その時はまだ、ライオンの群れをプライドと呼ぶことなんか全然知らなかったわけで、それでもライオンという動物はどこか誇り高いイメージがあったので、それが私の気持ちの中で噛み合ったのだろう。
遥海/Pride
「Pride」という曲は世界中で、昔からとにかくたくさんリリースされているのだけど、数年前にアニメの「波よ聞いてくれ」のエンディングで使われていたこの曲を私は未だによく聴いている。
現在まで私が聴いたことのある「Pride」という曲の中で一番好きな曲。
PV
LIVE
遥海/Pride