はじめに:仕事選びのプロフェッショナルが伝えたいこと
はじめまして、ライです。
僕らは大手人材企業で働く30代前半の3人組です。(僕は元ですが)
3人合わせて累計1万人以上の20代~50代の方々の就職・転職の支援をしながら、大企業からベンチャーまで約300社以上の企業の採用支援もしてきました。
次の世代に何か伝えられないかという想いからキャリアに関する発信をはじめました。
初の投稿なので、今回は私の自己紹介を長くなりすぎないように簡単にします。
※かなり重要なポイントも省略しているので、細かいところはおいおい様々な形で出していきます。
■"いま"と"いままで"
100人に聞いたら120人が知ってると答える大企業で人事として働いてます。
僕はこれまでベンチャーや大手人材会社、そして現在の会社と様々な視点で「キャリア」というものを見てきました。
■高校生〜大学生
高校生の頃は歴史好きを活かして社会の先生になろうと思ってました。
好きなものを仕事にする、よくある話ですね。そんな感じで大学も社会学部を選び、教員に向けて色々準備をしていった訳なんですが。
教育の現場がクソつまらなさそうだったんですよね。(そうでない教員の方もたくさんいます!)
目が死んでるハゲとか、1秒でも早く帰ろうとするオバハンとか、女子生徒とよからぬ・・・
この辺でやめておきます。とにかくまぁ全然楽しそうに見えなくて、それを見た僕は
こんな大人達と一緒に働くとか無理
もっとアドレナリンが出るような命の使い方をしたい
働くを楽しんでる大人になりたい
と思って民間企業への就職活動を決めました。
■はじめての就職活動、そして挫折
当時(今もだけど)はIT産業の成長がすさまじくGoogleやAmazon、Appleが世の中に新しい価値を提供し、
人々の行動様式をがらっと変えるような時代に突入していたのもあって、IT系で働くことになんとなく決めてました。
なんとなくね。アドレナリン出そうだったから。
そしてIT企業で働く人事がかっこいいのなんので、自分でもやってみたいと思うようになり、俺はIT企業の人事になる!と考えてました。
(いま思い返せばおそらく考えてはいなかった。直感)
僕らの時代はリーマンショックと言われる世界的な大不況も記憶に新しい時代、就職活動はそれほど楽ではなかったですが、
IT企業の人事に絞って就職活動してたら、そこそこ有名な企業から内定が出て、特に深く考えもせず入社を決めました。
そして入社し、新人研修が終わって配属発表の日、絶望しました。
僕は人事にはなれなかったんです。
やりたい仕事ができず、嫌気が刺した僕はわずか1年で会社をやめました。
人生で初めて「こんなはずじゃなかった」という言葉を口にしました。
■キャリアを考えるということ
その後、縁あって人材系の大企業に転職することができ、人や企業の就職・転職・採用活動をサポートする立場で仕事をするようになりました。
※今思えば奇跡。第二新卒の転職はまた別記事で。
「なぜその仕事を選んだのですか?」「どうして御社は採用するのですか?」
というフレーズを仕事柄、何千回と口にしました。
それがいつしか自分への問いのようになってきて、
なぜ自分がIT系が良いと思ったのか
なぜ人事にそこまでこだわっていたのか
という問いに対して答えを探すようになりました。
キャリア、というか自分と向き合う習慣をつけたんですよね。
転職して約5年後、問いに対する答えが見えたときには会社での成績も全国で2位(1位にはなれなかった)になったりしていて、
自信を持って改めて人事の仕事をするためにベンチャー企業へ転職しました。
いわゆる自己分析って言われることをし続けた訳です。
でも自己分析って言葉は正直あんまり好きじゃない。ちょっと無機質で気持ち悪いというか。
Face Myself ってことなんだけどいい日本語がないから探したい。
昔ハマってたゲームにI'll Face Myselfって曲が出てきたの思い出した
■やりたい仕事か?本当にやりたい仕事か?
転職したベンチャー企業での人事の仕事はめちゃくちゃ楽しくて、アドレナリンが出ました。ようやく出ました。アドレナリン。
かなり回り道をしたけど、ようやくやりたかった仕事に就いた実感を得られました。
その後4~5年して、もっと人事を極めたくなって今の会社に転職してきて今に至ります。
読んでいただいてわかるように僕は数年回り道をしてようやく「やりたかった仕事」に就けた訳ですが、
過去の自分に言ってあげたいことがあるとすれば
やりたいと思ってる仕事は「本当にやりたい仕事なのか?」ということです。
■さいごに
僕は数年かけて自分自身と向き合い、答え合わせをして、たまたま最初に描いていた人事というキャリアビジョンと自分が本当の意味でマッチしてたから数年の回り道で済みました。
※今でこそ回り道すら自分の強みの一つになっていますが、それは本当に運が良かっただけ。
もし答え合わせの結果、ミスマッチだったとしたら?
自分にマッチした仕事に出会うまでにもっと多くの時間がかかり、最悪生きてる間にやりたい仕事に就けない可能性すらありました。
キャリアの怖いところは、気付いた時にはもう手遅れだったりすること。
正解はない。だけど向き合うのは少しでも早い方がいい。
でもそのためには学生の頃から自分と向き合う必要があるし、相談する相手や環境も必要なんだけれど、残念ながら今の日本の教育ではそのどちらも十分にサポートできないと思います。
だからこそキャリアや人生を考える人たちにとって
何か一つでも役に立つ情報が発信できたらなあと思います。
おしまい