専科教員のとある悩み

今年の2学期から外国語の専科として働いています。
もともと担任時代から外国語教育に興味がありました。
(大学でも英語教育系のゼミに入っていたくらい、興味ありありでした)

小学校ではまだまだ認知度も低ければ、いまだに
「え、日本語もろくに話せないのに英語はまだいらなくない?」と
思っていらっしゃる先生が多いのも確か。
(まあ必要だということがわかっているとは思うのですが)

今年1年(正確には8ヶ月)やってみて
様々な課題がでたこともたしか。

今日はそんな話をしてみたいと思います。

1.悩み相談できる先生が近くにいない

今年1年(正確には2学期から)やってみて思ったのは、
「え、専科って中学校ぽくていいね!」と思った自分をぶん殴ってやろうかと思いました笑
(もともと中学の英語教員になりたかった私にとってはわりと願ったり叶ったりでした)
ところがやってみるとあれよあれよと課題が湧き出てきました。

まず第一に学校に一人しか英語専科が配置されないこと

中学は技能教科(技術家庭や音楽)の先生は一人配置になることも多いと思います。(もちろん学校の規模によりますよ)
ですが小学校外国語は原則一人配置。場合によっては兼務している先生も多いです。
こんなに大幅な指導の改定があったにもかかわらず、たった一人の先生が指導して評価を出すというのは結構しんどいものがありました。
自分のペースで進められるというメリットはあるものの、
完全なる自分の裁量に委ねられ、「どうやって進めよう、、、」と悩むことも多くありました。
悩みや相談をできるネットワークが広まるといいなと。

幸いにもTwitterの英語専科の先生方に助けていただき、今年一年なんとか持ちこたえられそうですが、これが一番大きな課題のような気がします。

2.しめるところはしめる統制力もある程度必要

以前音楽専科の先生がおっしゃっていた言葉です。
「音楽の授業は音を出す教科。そして音を聴く教科。両極端の性質を持つ教科だからこそ、音を出す場面と聴く場面でメリハリをつける。
そこを守れないと授業がぐちゃぐちゃになる。」
これは英語でも言えることだなと共感が止まりませんでした。

学級経営に口を出すことはあまりしませんが、それでも聴くと話すの場面を間違えている子には容赦なく指導します。
ただいきなりガツンは、効果薄なので、一度話を止めます。
静かな空気ができたら、「これが聴くときの雰囲気ね。もう一度聞かせるね」とそこはさっぱり指導します。
3回同じことが起きたら、そこは徹底的に指導です。

1時間勝負の私達専科は短い時間でカバーできる指導力がないと正直難しいなと感じます。
これに関しては本当に悩まされました。。。
特効薬はありません。毎回毎回しつこく、粘り強く。

3.1時間で聞く話す書くまでできません泣

よくあるモデル授業は
1.small talk
2.Let's listen
3.Let's Try
4.Let's read and write
5.sounds and letter

みたいなものが多いです。45分で聞く話す書くはまあまあなボリュームです。
初めまして!の単語やフレーズをたかだか3.4回繰り返しただけで話せるなら全人類もっといろんな言語話せますって笑
結局のところ、週2時間で英語に慣れ親しませたいならある程度の
パータンプラクティスは必要です。というのがさきやまの見解です。

基礎文法が定着して、基礎単語が定着して初めて自分で文章を変えることができるのに、なぜいきなりオリジナルな文章を作らせようとするのか。

私達が週2時間でアラビア語をおぼえろ~文作れ~って言われたら無理ですって。
だからこそ型になる文章を徹底的にやりこむ必要はあるんじゃないかなと思います。
オリジナルは基本ができないと作れません。そう考えると45分でできる限界は聞くー話す、話すー書く、書くー読むの大きく分けて2つでしょう。

以上が私が感じた今年一年の悩みでした。
もちろん教材研究についても悩みましたが、それはどの教科でも同じです。
これは「子供の食いつきがよかった!」とか「あれ?イマイチだったな」というものもたくさんあります。これはこれで私の今年一年の財産になりました。

非常に現場丸投げ感を感じた1年でしたが、来年はまた変わっていくのではと思っています。
そんな期待と今年の反省こめたお話でした。

ではБаяртай👋