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おいしいパン屋さん
パンが好き。
フランスパン1本とか、食パン1斤とか、ぺろりといけてしまう。
無限に入るんじゃないかな、とも思う。
たいてい、写真を撮る前に食べてしまう。
アルバムを見返してみたら、貴重な(!)写真がいくつか残っていたので、とりあえずおいしそうな記事を作っておこう、というのがこれからの本文のすべてです。
お気に入りのパン屋さんたち
どこも私が紹介するまでもない有名店です。
・ル・プチメック
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リュスティックは無限にいける。
日比谷シャンテにある。本店は京都。
リュスティックはじめ、生地はもちもち感のすてきなものが多い気がする。素の味はやや酸味を感じる。
ここの全粒粉食パンは儚く溶ける夢のような食感をしていて、8枚切りだと端を持てば自重で倒れてちぎれていくのです。焼かずにとろける食感を堪能するのがベストだと思う。
店頭にあるパンの種類が多くて、ビストロ感のあるお惣菜パン、パリのおやつみたいな甘いパンやセーヌ川の河川敷に似合いそうなサンドイッチ類もまんべんなくおいしく、お腹を空かせて選べなかった私は、10個(種類)くらい買ってイートインでもりもり食べたこと、あります。おいしいから余裕。
季節ごとに旬の果物や野菜などを使ったパンが出るのも楽しいところ。
ただし遅い時間だと売り切れていることもあるから、絶対に食べたいときは、休みの日の朝から出動です。
公式Instagramは全店舗共通で、他店舗(だいたい京都か大阪)限定商品を見ては関西に旅したくなる。
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キャロットラペ
・沢村
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にこにことたくさんおかわりさせてくださる
「こ……これが小麦の味!!!」
新宿とか、虎ノ門、広尾とか、都内にも何店舗か。
店舗によりちょっとずつラインナップが違う。
生地はふわふわ、ほんのりした甘さを感じられる系統。
「小麦の味」とかよく言われるけれど、ここのパンはかなりその印象が強いと感じる。めちゃくちゃ「小麦味」の特徴がある。
ここは、プレーンのブリオッシュが常設のラインナップにある点で私に不可欠なパン屋さん。
プレーンのブリオッシュって、大好物なのに、わりと入手難易度高めだと思う……。ので、ブリオッシュが食べたいときはここに行きます。
あと「コンプレ」と名のつくパンはどれもおいしく、明日の朝ごはん用と思って買った分は8割の確率で夜食になってしまう。
コンプレは大きなラグビーボール形のと、手のひらサイズのプチと、食パン形のものを確認しております。
大きいのを買ってきても、今のところ3日と持ったことはない。
レストラン店舗では、ランチでパンをおかわりできて、その時々で違う種類のパンをサーブしてもらえます。
・プリンチ
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パンの名前は……シァ…シァ…シァッチャティーネ!
代官山の特別なスターバックスのとこのパン屋さん。と、思っているけどもともとはイタリアのお店との提携とかそういうのらしい。
代官山のスターバックスリザーブ・ロースタリーのほか、銀座のスターバックスリザーブとかでも食べられる。
イタリアのちょっと珍しめのパンが多くて、店頭で、言い慣れない呪文のようなパン名をあやしいろれつで注文することになる。
検索してもヒットしないくらい、あまり馴染みがないものも。
見た目クロワッサンとして親しまれているパンは、ここでは「コルネッティ」。違いが名前だけなのか中身もなのかは知らない。
今まで食べたクロワッサンの中で(※クロワッサンではない可能性あるけど)かなり上位においしかったです。
写真のひらぺったいパンは、じゃがいもと小麦粉と水でできているそう。名前は忘れた。
(後日思い出しました)
あとねじねじの細長いパンも好き。
ブリオッシュ生地をサクッと焼き上げた、ビスコッティだか何だかそういう名前のも大好き。
平たいパンもねじねじのパンもそうだけれど、お酒のおつまみにできそうなパンも多め。
フォカッチャ生地のピザや、クロワッサンサンドなどは、見た目が超おしゃれ。のわりに、味にはジャンク系の満足感がある。
すばらしいでしょう。
プリンチにはタルトやマリトッツォ、ティラミスなどデザート系もあり、有名パティスリーと遜色なくおいしいです。
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期間限定もの
・セントルザベーカリー 2024/9/18 写真追加!
銀座の食パン屋さん。食パンしか売ってない。
所詮は食パンだろうと思って、食べてみてほしいです。
飛ぶ。目玉が。
高級食パンと、普通の食パンは、もう違う種類のパンだよぉ。
買うのに注意点がいくつかあるので後述します。
ぺろっと食べちゃったので写真が残っていない代表例です。(追加:幾度目か、ついに撮影に成功!)
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専用の袋です
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ここはこの二斤売りのみ!
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絹のような舌触り、ほの甘くてまろい味わい。
食パンとしておいしすぎて、間違っても「素朴な味わい」とか「優しい味」とかではない。「毎日の食卓の食パン」の概念からは確実に外れている。共通しているのは形だけ。
高級おしゃれカフェのおしゃれフレンチトーストの食パンverて感じ。フレンチトーストって元は固くなって食べづらくなったパンを再利用する庶民の食べものだった、らしい、けど今やカフェのフレンチトーストは手間暇かけて別ものですよね。あれの食パンver。
さてここはこういう食パンまるごと二斤売りしかしていないです。
食パンは3種類、角食パンとプルマンとイギリスパン。
記事で紹介しているのは角食パンでございますわ。
そんなわけでここのパンを買うのに向いている人と注意が必要な人がいます。
●向いている人
・おいしいパンが大好き
・家に食パンサイズのパン切り包丁がある
・冷凍庫に余裕がある
……パンのカットサービスはないので、自力で切るわけです。これが大変。パン切り包丁ですら大変で、普通の包丁ではむりかな……。
冷凍庫は、二斤のパンを保存しなければならないからです。
●上に当てはまらないけれど向いている人
・パン切り包丁も冷凍庫もないが、
二斤くらいペロリと1日で食べてしまえる人
説明不要
●注意が必要な人
・パン切り包丁がない人
・冷凍庫に余裕がない人
・パンを毎日食べるのは苦痛の人(ただしこのパンはちっとも苦痛じゃない可能性あります)
パンは食べたいし冷凍庫も大丈夫な方は、パン切り包丁を買えばよいだけです。
冷凍庫がなければその日に全部食べたらいいじゃない。
これvironのオーナーがおいしい食パンを目指して開いたお店らしいです。
・ポワンエリーニュ
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食べ放題はこのトングでパンを威嚇しながら取る
大手町とか、神田とか、八重洲とか。
ランチにパンの食べ放題をつけられる。
ベーカリーとして店頭で扱われているラインナップのうち、5種類くらい。だいたい食パン系です。
プレーンの食パン、バター多めのリッチな食パン、レーズン食パン、小豆食パン、とかそういうバリエーション。
いろんな食パンを食べたいとき、ここほど嬉しいところはない。
ミニサイズなので、本当に限界まで食べられるます。おなかいっぱいに近いけどあと1個いけるかな……みたいなとき、いけちゃうので。
味? 限界まで食べたいと思うパンがおいしくないわけないでしょう。
とってもおいしいから、あと1個でも食べたいのです。
パンにつけるディップは6種類。季節によってジャムのフルーツが変わる以外は固定。
パンはそのまま食べてもよし、ディップとの組み合わせを試すもよし、スープに浸すもよし。
夏はスープが冷製だったりするので、浸すのを試したいなら秋~春が狙い目かも。
・メゾン・イチ(代官山など)
フランスパン!!!!!
あなたなんておいしいの!!!!!!!
ちょっともっちり、甘いともなんともいえない絶妙な香ばしさ。
小麦の味なのか酵母の味なのか、決して個性的とか独特とかではなく食べやすい味なのですが、どこにでもあるではない、ここのパン屋さんのだ! となるオリジナルの味、がするフランスパン。
超おいしい。
一度食べたら、しばらくすると恋しくなってしまって、私の生活圏からは少し遠いのに買いに行ってしまう。
ここのフランスパンは見た目に白いです。
こんがりきつね色ではないから、生っぽいのかな〜と最初は思いましたが、食べてみたら全然そんなことなく、クラスト(皮)はやや薄めながらパリっと、中身はふわもち。
期間限定らしいいちじくのパンもとてもおいしかったです。
フランスパンいっぱい食べたいから、フランスパンばかり買ってしまうけど、ほかのパンもそのうち食べてみたい。
・ジュウニブンベーカリー(三軒茶屋や新宿)2024/8/29new!
ジュウニブン食パンって、お名前「無限食パン」じゃだめなんですか?
全体が少々こぶりな食パン。
こんなの一斤ぺろりですわよ。
もちもちふわふわで、かなり甘みを感じました。
もちもちふわふわ具合は、家でパン切り包丁使ってもなんか潰れていくような……という気しかしないくらい。
切るのを諦めて、責任とって全部そのときに食べました。
甘みの正体は不明。
パンを焼くとき、たいていはイーストの栄養として砂糖を入れます。
だから原材料に砂糖があるのはごく当たり前なのですが、かといってこのジュウニブン食パンの甘みは、その砂糖の量が多いとかではない気がしました。
どちらかというと、風味の強い小麦を使っているのか……? との疑惑。
研究のため、たくさん食べねばなりませんね。
甘いといっても、くどく残る甘さではなく、お菓子やケーキのそれらとも違うので、胸焼けせずいくらでも食べられます。
セントルザベーカリーよりも、甘みとして濃厚に感じました。
セントルザベーカリーのパンの甘みは、このジュウニブン食パンと比べるとあっさり系かな。
どっちもおいしいのでどっちも食べます。
・THE CITY BACERY(都内あちこち)2024/9/2 new!
はちみつ入りのパン、コンプレの味が、大好きな沢村さんのととてもよく似ていたので、もしかして、と思ったら、親は同じ会社なんだって。
お家に帰って、お腹が空いていたおばけが秒で食べてしまったので、何を買ったか忘れてしまいました。
それくらいおいしかったな。
確実に買ったのは、コンプレと全粒粉の食パン。
コンプレも全粒粉のパンも、生地が茶色っぽいパンってなんか健康によさそうで罪悪感が薄い。
白いパンは、白いパンを存分に食べられる幸せを噛み締めていっぱい食べ……(歴史上、庶民は白いパンを食べられない時代が長かったようです)
やはり小麦の味なのか、味わいが深いパンでした。
食パンだけれど、何もつけずにぱくぱくいけます。
トースターで焼かず、そのまま食べるのがきっと良き……!
でもたぶんこんがり焼いてもすてき!
あっさりパンが好きな人はちょっと好みを外れるかも。
これは沢村さんも同じかもしれないです。
その沢村さんとどこが違うの? と言えば、最大は品揃えかなと思います。
特にお惣菜パンや菓子パン系。
沢村さんはおしゃれビストロの雰囲気。
こちらはマフィンやキャロットケーキが並んでいるなど、どことなくニューヨークの空気感です。
マフィンやキャロットケーキ、大好きなのでいつかは、と思いつつ、いつもハード系のパンをいっぱい買って秒で食べてしまう……。
ニューヨークのマフィンといえば。
数年前、ひとりでニューヨーク弾丸旅行をした際、ホテルのラウンジに用意されていたマフィンがやたらおいしかった思い出があります。
あれ以来、そのマフィンの味を求めていろんなマフィンをかじってみては、いまだ再会できていません。
ここのマフィンがそうだったらいいな。
そうじゃなくてもきっとおいしい。
このシティベーカリーさんは店舗数が多め。
東京駅周辺、銀座〜丸の内あたりだけで3店舗もあったりして(都内では17店舗のよう)、アクセスのしやすさも魅力的です。
パンって、わざわざ買いに出かけるより、ちょっと寄って買えるくらいがちょうどよい食べものですものね。
おいしいパン屋さんが日常の行動範囲内にあるのは大事ですよ!!!
と、おいしいものが大好きなおばけは常々思っています。
・パンストック(福岡)
おばけの地元、福岡にある、日本一(私調べ)のパン屋さん。
明太フランスが有名。そりゃあ有名になる、超絶おいしいもの。1本ぺろりです。
かぼちゃペーストを練りこんだブリオッシュは唯一無二。もちふわほっこり、ほんのり甘。
どれもこれもおいしい。
お店ごと食べたい。
店頭のラインナップがとても多く、選ぶのがたいへんです。全種類いこうとするととんでもない大荷物になる。
店舗は狭いけれど、インテリアやパンの陳列がテーマパークのよう。
天神の店舗はちょっと隠れ家みもあり、洞窟の奥の妖精さんのおうちみたい。
すてき。
・番外編
ニューオータニのビュッフェのサンドイッチ
スーパースイーツビュッフェや、サンドイッチビュッフェのときに並んでいるもの。
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これでラインナップの半分くらい
ニューオータニは「スイーツビュッフェ」と銘打っているときでも、10種類以上のサンドイッチが並んでいるうえに、これがめーーーーちゃくちゃおいしいのです。
私はスイーツそっちのけでサンドイッチをしこたま食べている。
本当はスイーツもいっぱい食べたいのに、このサンドイッチがおいしすぎるのだもの。
ローストビーフサンドや、スモークサーモンサンド、ポテサラサンドのように、ホテルのちょっといいサンドイッチらしいものから、だし巻き玉子サンド、焼きそばサンド、すき焼きサンド、となんだか風変わりな具材も。
全部おいしいです。
風変わりっぽいやつも奇をてらっているわけじゃなく、真面目にサンドイッチとして大変においしい。
私はこのだし巻き玉子サンドを食べたいがために行く。
そして結局、他のサンドもおいしいから、水の一滴さえ入らないと思うくらいお腹をサンドイッチで満たして帰る。
おいしいことに気を取られて、なぜニューオータニがこんなにサンドイッチに気合いを入れているのか、いまだ知らないままです。
ちなみにスイーツも普通においしいので、ビュッフェで嘘つかれているとか、そういうことはない。
ただし赤坂のニューオータニにはビュッフェやってるレストランが複数あり、THE SKYとか(ここはここでものすごいけれど)ではこのサンドイッチを食べることはできないので要注意。
BAQET
サンマルク系列のレストラン。
私は小さい頃からサンマルクの「よもぎパン」が好きで好きで好きで好きで好きで、今までの人生で何個食べたかわからない。
BAQETはちょっと違うけれど「よもぎロール」が食べ放題のラインナップにあり、行くたびにこれをしこたま食べる。