Outer Wilds クリア後感想2
一息ついたら「そういえばまだこれについて書いてなかったぞ」の群れがわたしにアッピールをしてきましたので、少しずつ書いていきます。
こちらの記事はOuter Wildsプレイ済みの人向けです。未プレイの場合ネタバレや謎の感情がたくさんあるので、ぜひクリアしてから見ていただきたいです。ぜひ、この「?」が「!」になるような、言葉を失うような、色々なものに思いを馳せるような、どこかへ向かう流星に想いを凝らすような、そういうことを体験してから、共有しましょう。そのほうがきっと楽しいです!プレイ済みの方は、せっかくなので共有しましょう!しかしこれは私が観測したもので、あなたは何も得られないかもしれませんが、この観測者はこう観測したのです。
未プレイの方はゲームをダウンロードしに行ったかな?
(隙間です)
ところでわたしのプレイ動画集です
(もうすぐはじまります)
22分を繰り返す「わたし」について
狂気の沙汰だ!何度かループし、記憶を持っていることを木の炉辺にいるお友達や巨人の大海にいるお友達と話した!
プレイヤーだけがループを体験してるのでなく、「わたし」が記憶を持ってループしている!繰り返しているうちに、「22分後に死ぬんだ、何度も、何度も、おそらく永久に」と分かる。
あなたは正気を保つことができるか?
なかなか難しい!この「わたし」がループ開始時点で普通に起きたタイミングでよかった。例えばトイレにいってたとか、サボテンに刺されてたとか、太陽に突っ込む寸前だったとか、そんなタイミングでなくてよかった。
今日この「わたし」は宇宙に飛び出る初めての日だ!そして22分経過、または太陽に入る、アンコウに喰われる、落ちてきた島に頭を強打する、少しずつ増える砂で圧死する、様々な方法で死ぬ。いや、正確には死んでない、死んでるけど。22分前に戻る。記憶以外は。
孤独だ
孤独だけど、22分という限られた時間だけど、限られていない、ループを止めるまでは無限の時間だ。死の恐怖より興味ーー探究心が勝ってるのだ。(私からすればそれさえ恐ろしい。)
さいごについて(前項からの続きでもある)
最終的にこのゲームは、OuterWildsの世界では、ループを終わらせて、宇宙の眼へワープし、終焉を観測する。
正直びっくりした。宇宙の眼にワープしたあとどうなるんだ??と思いつつも、この終焉から逃れられる(「わたし」だけではない!みんなで、だ!)と思っていた。22分前にひたすら戻って、Nomai達がまだ生きてる頃に戻れたりして、終焉を止められるのかな?とか思ってた。
甘かった。大災害だ。前noteでも書いたけど、死ぬ気も何もなかった、普通の生活をしていたNomai達が、蝋燭の火を消されるように全滅してしまった。こりゃ戻れててもどうにもならないしなんなら「わたし」も死ぬだけだ。
止められない。止まらない。でも真実を知ることはできる。Nomaiも「わたし」も無駄ではなかった。
ワープした後、宇宙の眼にいるのは分かった。どうなる??で頭がいっぱいだった。渦巻いている、眼の信号に飛び込む。
心象世界だ。「わたし」の観測している、「わたし」の出した結論だ。わたしのかわりに「わたし」と世界が観測したことを、「わたし」がまとめてくれた。
「わたし」がまとめた観測所がある。中身が木の炉辺にある観測所とちがう、「わたし」や「世界」の観測した情報になってる。太陽が超新星になっちゃった!
元々この星系模型(?)があった場所に銀河がある。見る。銀河、消滅していく。消滅していく。観測所も、なにもかも。
(ここのシーン、FEZのことを思い出した。エンディング見れば何がいいたいか分かってもらえると思う!やって!)
「わたし」が住んでいた木の炉辺のような場所に、銀河がたくさん浮かんでいる。触ると、崩れ落ちる。触らなくても、超新星爆発していく。黒が画面を埋め尽くしていく。ライトを付ける。何かがある。
自分が居た。消えた。(自分かな?と思っていたとはいえすっごくびっくりした)
おそらく量子の影響が強く、とても不安定な世界だろう。ライトをつける。けす。焚き火だ。マシュマロを焼いて食べた。振り向くとロッキングチェア。おもわず座ろうとしてしまった。
エスカーが現れてからは、ああ、楽器を集めるんだなとピンときた。量子をカチカチして楽器を集めていく。後何が足りない?量子カチカチしてたら骨たちがタワーになって、Nomaiの宇宙船になった!(これはとてもびっくりした)
入る。宇宙へ出発する。(ここの音もFEZを思い出した)ちょっと出てみる。Nomaiの仮面だ!(取るのにとても苦労した)そしてこれは、この船は、この仮面はソラナムちゃんの仮面だ!!え!いるの!!?いたよ!!!!
セッションについては昨日も書いたけど、ああ、「終わり」が近いんだなと、とても胸がキュウとした。
この世界の最期を、見届けた。できますか?わたしはこわいです。
誤訳について
リーベック「そうか…その隕石でNomaiは絶滅したんだな…」
どの隕石!!!!!????
まさか彗星(侵入者)だとは思わなかった。やられた。
あまりにひどかったので、リーベックの目の前で焚き火に飛び込んで死んだ。一生もんのトラウマだろう、しかしあなたはそれを覚えていないのだ。
(なので、最期のセッションのときわたしは謝った)
灰の双子星プロジェクトについて
わたしは太陽ステーションに到着するまで、これが「太陽を超新星にするためのもの」だと知らなかった。そのため「超新星にしてるのお前達かーーーーーい!!!」とめっちゃ思ってしまった。実際は違ったが、それでも自分の中の誤解が解けるまで「え…Nomai怖…………」と物凄く恐怖を感じた。
灰の双子星プロジェクト、なにをするものだったの?
1) 太陽が超新星化(ゲーム中でいうと、蛍の光が流れた後の爆発)したら灰の双子星プロジェクトスタート!
2) 22分前に戻る!
3) 灰の双子星から巨人の大海にある軌道探査砲に発射要求!
4) 起動探査砲発射!(ただし探査砲はぶちこわれる)
5-1) 眼を見つけられなければまた太陽を超新星にする!(ゲーム中だと太陽の寿命で自動的に超新星になる)
5-2)眼を見つけたら太陽を超新星にしなければOK
こんな感じかな?ループさせる理由は1ループにつき1探査砲を撃ったのかな。最初は1回で沢山発射したのかとおもったけど、何度も発射する必要があるからループさせてるんじゃないかな。
5-2)で「太陽を超新星にしなければOK」なんだけど、現状もうすでに星系の寿命で、何をどうしてももう超新星になっちゃう。死の無限ループになっちゃってるんだよね。
眼を見つけるためにループの中で探索砲をうちまくる。すごい事考えるね…無限の時間で調査もできるし、Nomaiの発想はびっくりすぎる。(ただし太陽ステーションがうまくいかなったので、そうはならなかったのだけど。)
そしてどこかのループのタイミングで、宇宙の眼の位置を特定できた。(しかし止め方がないのでひたすらループが続く!)
むしろ、何万回ものループを過ごしている、その中での出来事だったんだね。わたしがゲームを始めなくてもループに捕らえられていた、のだ。
生きることについて
生きること、生きていること、死んだ先にも続くこと、それについて色々思うことがあった。
わたしは死が怖い。わたしが死ぬことより仲のいい人が、親戚が、いなくなることが怖い。ここしばらく1週間に4回くらいは死から逃げるような夢を見る(もちろん今日も見た!嬉しくはない)
生死についての何かといえば?そう100ワニですね。97日目から読みだして(1日目から読み返して)ワクワクして100日目ちょっと泣いちゃったのに、マーケティングが下手くそすぎて余計に泣いちゃった。
あれも、(映画はまだ見てないけど)死と生についての物語だ。ワニが死んでしまった後について色々とあるときいている(映画はまだ見てないけど)。
今生きてること、死んだ後に繋がること、そういうのを伝えたかったのではないかな、と思う(しかし何度もいうが映画はまだ見ていないけど)
誰もが、明日死ぬとは、思っていないし
誰もが、明日あなたが死んでしまうと思ってない
でもいつか、死はあるけど、誰かが繋いでいく
さいごに
きっと、このOuter Wildsの「せかい」も、だれかとだれかが"音楽"を奏でて終わったあとにできた世界なのかもね
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