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【休学者対談】違和感に向き合うための休学

こんにちは。
自分にも大学生という時代があったことを思い出した「さきしま」です。

今日は個人的に人気の対談シリーズの第5弾です!
#個人的に

今回の対談は休学がテーマ!

どのような背景や想いがあって休学に踏み出したのか、そして今をどう考えているのか。

休学を考えている、現在進行形で休学をしている方の参考になれば幸いです。

休職を検討されている方でも参考にすべきポイントは大いにある
と思います!
ぜひご覧ください!

【参考】前回までの休職者との対談記事はこちら↓

■今回の対談者プロフィール

名前:マキさん(仮名)
年齢:22歳 女性
所属:地方国立大学(教育学部) 4年生
   2021年10月より休学中
居住地:東京都内にてシェアハウスにて生活
職歴:2021年7月よりWEBマーケティング会社でインターン 
   2021年9月より人材系会社でインターン

さきしまとの関係:朝活コミュニティを通して
インタビュー場所:新宿の喫茶店
インタビュー日時:2021年12月8日

■マキさんとの対談

・東京でインターンをする今

さきしま:
マキさん、今日はお忙しい中、インタビューにご協力頂きありがとうございます。

早速ですが、簡単に今現在の状況を教えていただけますか?

マキさん:
こちらこそ!
インタビューは初めてで上手く話せるかわかりませんが、よろしくお願いします。

今は地方国立大学の教育学部に在籍する大学4年生です。
今年の4月までは一般的な就職活動をしていましたが、このまま就活を続けてもうまくいく未来が見えなかったため、一度立ち止まって将来を考えるべく、休学を決意しました。

休学は今年の10月(大学後期)〜翌9月まで(約1年間)を予定していて、1年遅れで卒業をしようと考えています。

既に今年5月から東京には出てきていて、今は都内のシェアハウスに暮らしながら関心のある業界でインターンをしています。

週末などは所属するコミュニティを中心に色んな業種の方へOB訪問に行ってさらなる見聞を深めるようにしています。

さきしま:
とてもアクティブな生活ですね!

今はインターンは具体的にどのような働き方をされているのでしょうか。

マキさん:
今はIT業界に特化した人材系の会社でカスタマーサクセスの担当をしています。

今お世話になっている会社は東京に来て2社目の会社です。
元々、インターンの募集をしていない会社でしたが、会社のビジョンと私の目指したいと考えていた方向が一致していると感じて、直接連絡をしてインターンを受け入れてもらえることになりました。

学生インターンながらに担当のお客様を持たせてもらうなど、やりがいも大きくとても充実した日々を送れています。

さきしま:
そうなんですね。
大学生の内からそのような経験をさせてもらうのは貴重ですね!

話は戻るのですが、休学をされるまでの経緯についても詳しく伺ってもよいでしょうか。

・教師以外の選択肢がなかった過去

マキさん:
はい。私自身、今まで周りの影響を受け過ぎていた大学生活だったと思います。

私は両親共に教師の教師家庭で育ったこともあり、教師以外の選択肢を知らないままに今まで過ごしてきました。
その中で、将来は当たり前に教師になるものだと思って地方国立大学の教育学部に進学をしました。

進んだ先でも周りは当たり前に教師になることを目標にしていて、そこでも教師になる以外の選択肢を考える機会はありませんでしたね。

しかし、そんな中でも教師という選択に違和感を持つタイミングがありました。
教師になる為の専門授業が始まった大学2年生の時です。
どの授業も全く関心が持てませんでした。

しかし、その他の選択肢がわからず、今まで積み上げてきたもの(受験勉強、両親の期待等)も捨てることができず、当時その違和感にきちんと向き合うことはしませんでした。
そしてただ流されるように周りと同じ授業を受けていました。

さきしま:
やはり周りの環境が与える影響は大きいですよね。

私も公務員家系で育ちまして、大学に入学するまで特に考えることなく、公務員になるものだと思っていました。
境遇が近いだけにマキさんの想いにとても共感できます。

その後、その違和感はどのようになっていたのでしょうか。
またその件については家族など周りにはどのように話したのでしょうか?

・進路変更を両親に伝える

マキさん:
それから時は流れて、大学3年生の12月、一般的な就職活動の時期が近づいてきました。

この頃になると自分の中で教師になることへの違和感は明確で、就活をすることに決めていました。
しかし、両親にその想いはまだ伝えられていませんでした。

ようやく教師以外の道を進みたいと伝えた時、両親がかなり困惑していたことを今でも覚えています。

特にこれ!というやりたいことがあった訳でもないため、両親はなおさら心配したのかもしれません。

その後、ちょっとづづ説明をして、ようやくわかってもらえましたが、もう少し前の段階から相談していれば良かったなと思っています。

そこからようやく就職活動を始めるのですが、これがまたとても厳しいものでしたね。。

さきしま:
そうだったんですね。
私も似たような告白を親にしているので、状況はなんとなくはわかります。笑

就職活動は具体的にどの部分が大変だったのですか?

・就職活動での苦悩

マキさん:
ほんとに就職活動は全然うまくいきませんでした。

知識がなく、単独で就職活動に臨んでいたのが良くありませんでした。

今まで教師以外の道にまともに向き合ったこともなく、かつ周りの友人(教育学部)も教師を目指す人ばかりで相談できる環境はありませんでした。

また教師に違和感があっただけで、明確にこれがしたいというビジョンがあったわけでもなかったので、他業界の業界勉強も不十分でした。

自分だけが周りとは違う環境で活動をしていて、本当に不安と戦いながらの就活でした。

そのような状況でまともな就活ができるはずもなく、次第に自分の目指す場所がわからなくなりました。

ひどい時は模擬面接の練習中に泣き出したりしたこともありました。

このまま就活をしても働くことに対して、うまくいく未来が見えない。
そう感じながらも、具体的に何をどこから手をつけて良いかわからず、悩む日々でした。

さきしま:
周囲に同じ境遇の人がいない。孤独と戦う就活は本当に辛いですよね。

そのような状況からどのようにして抜け出したのでしょうか?

・自分にない多様な選択肢との出会い

マキさん:
そんな行き詰まった状況の中で、ふと今年の1月にあった成人式のことを思い出しました。(コロナの影響を受けて、大学3年生の1月に延期開催)

その成人式で通っている大学以外の友人に久しく会うことができました。

そこで友人たちは、自分の周りの進路(教師や公務員)とは違い、就職活動をしていたり、院に進んだり、休学していたり、インターンをしているなど、今の自分にはない多様な選択肢を持っていました。

今までは大学は必ず4年で卒業すべきものだと思い込んでいました。
しかし、それらの以外の選択肢を歩んでいる彼らと出会い、世界が広がったような気がしましたね。

それに気づいてからは積極的に自分の外の情報、就活以外の選択肢についても調べるようになりました。

そうした中で、「きちんと働くイメージを持って働く為」に今の生活を大きく変える(休学する)ことを決意しました。

さきしま:
離れていた旧友がマキさんの進路にヒントをくれたんですね。
置かれた環境、自分とは違う選択をした人の話を聞くことはとても新鮮ですね。

それからどのようにして今の生活に繋がっているのですか?

・納得感を持って諦める。そして、次に進む。

マキさん:
まずは興味があり、就活中も優先的に受けていたWEBマーケティング業界について、現場で学んでみたいと考え、東京の会社でインターンをすることにしました。

しかし、いざ入ってみるとイメージした業界とは違っていました。
インターン先にもよるかもしれませんが、担当する仕事が雑務事ばかりで、そこではこれから働いていくイメージが持てませんでした。

憧れていた業界だったのでショックでしたが、自分とは合わないことに納得感を持って気づくことができたのは良かったですね。

そこでインターン先を今の人材系の会社に変えました。
こちらはお客様とダイレクトなつながりを持って接する事ができるので、大きなやりがいを感じています。
まだ始めて間もない中ですが、働くイメージも見えるのでこのまま働くこともありかなと思っています。

さきしま:
インターンという実体験を通して、働き方を学ぶのはとても有意義ですね。
そして実際に体験したからこそ、納得感を持って次の行動に移せるという点もすごく良い考え方だと思いました。

その他、東京での生活はいかがでしょうか?

・出会いと学びが加速したシェアハウス生活

マキさん:
東京の生活はとても楽しいです!
特に住んでいるシェアハウスの住人との交流がとても新鮮です。

今入居しているシェアオフィスは同じような大学生から、大企業で働く人、ベンチャーで働く人など個性豊かな人が多く、とても刺激に溢れています。

今まで教師しか選択肢になかった私にはどの方の生き方もまぶしく見えて、日々学ぶことは多いです。

本当にどの環境に身を置くかで、自分の考え、やりたいことは大きく変わるんだなと実感しています。

大学4年生という少し遅れたタイミングではありましたが、違和感に気づき、変わるための行動に移せて良かったです。

さきしま:
それは楽しそうな日々ですね!
慣れた環境の外に出るのはとても勇気のいることだと思いますが、マキさんの話を聞いて、違和感に向き合って行動することの意義を改めて感じました。

新しい環境に身を置いてどんどん変わり続けるマキさんですが、今後やってみたいことなどはありますか?

・今後やってみたいこと

マキさん:
はい!さらにさらに自分の知らない世界へ行動範囲を広げていきたいですね!

今の仕事(人材系のカスタマーサクセス)を極めていくことにも興味がありますが、会社に勤める以外の働き方(フリーランスとか)も面白いかなと最近思うようになりました。

今はコロナ禍なので難しいですが、いつか世界一周にチャレンジしたいです!
具体的にこれという確信はないですが、もっともっと世界が変わる気がしています!

またこの前、youtubeで活躍する人の話を聞いてとても興味が湧いたので、世界を回る際にはYouTubeとかもしたいですね!

さきしま:
どんどんやりたいことが溢れてきていますね!
この半年で大きく変わったマキさんなら、今後も大きく変わっていけると思います!

最後に今はすっかり元気に自分の進路と向き合っているマキさんですが、休学する前の自分に声をかけるとすれば、なんと言ってあげたいですか?

・休職前の自分に伝えたいこと

早く環境を変える為に行動を移すことを伝えたいですね。

今回、休学を通して環境を大きく変えることで分かったことはたくさんありました。

・自分は外の世界を知りたいと思う人間であるということ
・興味のあったWEBマーケは体験してみて違うと思ったこと

動かなければこの事実に気づくことがなく、将来もっと後悔しているところでした。
「今の状況に違和感を持ったら環境を変えてみること」これを悩んでいる人に伝えたいですね。

また自分のことを思っている人には早く伝えたほうがいいですね。
私の場合は親への報告が遅れたので、もう少し早い段階から相談していれば違った結果になったかもしれません。

さきしま:
すばらしい振り返りですね。
この経験を伝えることが、地方で違和感を持ちながらも行動できないあの日のマキさんのような人に響くことを願っています。

今回はありがとうございました。

■インタビューを終えて

今回のインタビューを終えて、二つのことを思いました。

一つ目目は「違和感に気づいて、向き合うことの大切さ」です。
今いる環境が長いと、その中で少し違うなと思うことがあっても、ついつい後回しになってしまいます。
その結果、その違和感は次第に大きくなっていき、後で取り返しのつかないものになってしまう。
普段、忙しい中でついつい無視してしまう小さな違和感を気づいて、向き合ってあげることの大切さを学びました。


二つ目は「視野が狭くなった時、環境を変えることの重要さ」です。
マキさんは自分の育ってきた環境(教師家庭)で意識しないうちに視野が狭くなっていたと言っていました。また就職活動中も孤独から、自分の居場所がわからない事態になっていました。

それを脱出するキッカケとなったのが成人式での違う環境の人との再会。
また東京に来て、シェアハウスでの多ジャンルな人との出会い。

普段、生活している中で視野が狭くなっているとは自分では気づきにくいものです。
少し違うなと思った時は、意識的にいつもとは違う環境に立ってみる。
そこで広がる世界から今の自分の位置を見ることで分かることはたくさんあると思います。
そんな習慣を持てるようにしたいなと思いました!


今回は休学者へのインタビューでしたが、休職にも繋がる部分の多いお話でした。
引き続き多くの方にお話を聞いてみたいなと思っています!
それではまたー!

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