【神経・生理心理学】大脳皮質
大脳皮質の区分方法
葉
大脳皮質を溝と裂で大まかに区分した際の呼び方で4種類の区分が存在する。
前頭葉
側頭葉
頭頂葉
後頭葉
領
ルリアが脳機能をベースに3つの基本機能ユニットとして整地した3つの区分を領と呼び、一次領野から三次領野がある。
ブロドマンの脳地図
細胞構造の特性によって大脳皮質全域を52に区別して番号をつけたもの。区分地図はブロートマンの地図と呼ばれ、今日でも用いられている。
大脳皮質の葉区分における各機能
前頭葉
働き
運動コントロール
言語
アイデアの産出
計画
人格などの人間特有の高次な心理機能の発揮
損傷した場合
高次の心的機能の損失
人格の変化
頭頂葉
働き
触覚
視覚機能
損傷した場合
触った物体が何か判らない触覚失認
側頭葉
働き
聴覚(上方)
顔の認知(下方)
損傷した場合
聴覚機能障害
後頭葉
働き
視覚情報の処理
物体の形や色の処理
損傷した場合
皮質盲
大脳皮質の領野区分における各機能
一次領野
働き
感覚の生起
運動機能との関係
損傷した場合
感覚の喪失
二次領野
働き
感覚を知覚に変換する
損傷した場合
失認症
三次領野
働き
異なる感覚属性の間での統合や計画
思考
記憶
推理
損傷した場合
以下高次な知的機能の損失
思考力
計画力
抽象力
ブロードマンの脳地図
ブロードマン(Korbinian Brodmann 1868 - 1918)は人の大脳皮質を詳細に調べ、層構造における神経細胞の密度や量など、厚さの違いにより、大脳皮質に50以上の番地をつけた。それをブロードマンの脳地図という。
当時は、その番号がどのような機能を持っているかというところまでは明らかにできていなかったが、大脳機能を電気生理学的、神経画像的に解明する研究の発展によって、一つの機能を担当する場所が、がおおよそ同じような位置に塊として存在していることが証明されてきた。
※ブロードマンの脳地図と領野はある程度対応している。
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