さき

通信大学にて心理学を学習中! 学習の整理として、少しずつ記事を書き溜めていく予定です。 事実と異なる内容や不適切な表現があれば、ご指摘いただけますと幸いです。 いただいたご指摘も積極的に学びにつなげていきます^^

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最近の記事

【神経心理学】覚醒と睡眠

覚醒定義 大脳皮質や脳幹が広く興奮によって占められている状態。 メカニズム 脳幹にある網様体が脳の覚醒状態のコントロールに一番関係している。 上行性の網様体賦活系は外部の刺激の到着を検知し、脳全体をただちに広範に活性化する。 生き物として重要な刺激に対して脳を十分に覚醒状態にしておくため。 サーカディアンリズム(概日リズム) 地球上の生物がおおよそ24時間の明暗周期にその活動を同調させている生物学的リズム。体内時計とも呼ばれ、睡眠・覚醒リズムや体温、ホルモン系など

    • 【神経・生理心理学】大脳皮質

      大脳皮質の区分方法葉 大脳皮質を溝と裂で大まかに区分した際の呼び方で4種類の区分が存在する。 前頭葉 側頭葉 頭頂葉 後頭葉 領 ルリアが脳機能をベースに3つの基本機能ユニットとして整地した3つの区分を領と呼び、一次領野から三次領野がある。 ブロドマンの脳地図 細胞構造の特性によって大脳皮質全域を52に区別して番号をつけたもの。区分地図はブロートマンの地図と呼ばれ、今日でも用いられている。 大脳皮質の葉区分における各機能前頭葉 働き 運動コントロール

      • 【社会・集団・家族心理学】家族システム論

        家族システム論 家族を複数の役割を有する存在が、相互作用して成り立っている1つの組織として考える理論である。  📕「家族」は、メンバー一人ひとり(要素)が相互の関係性や歴史性を共有しており、ひとまとまり(意味のある)統合体として機能していることから、1つの代表的なシステムとして見なすことができるという理論。 家族システム理論の概念や考え方円環的認識論  家族内のメンバーが因果的な関わり方ではなく、円環的(循環的)に関わっており、発生した問題や出来事の原因と結果を直接的に

        • 【知覚・認知心理学】知識と思考

          知識とは 個人が経験や学習を通じて蓄積するものであり、記憶に貯えられているすべての情報 概念としての知識カテゴリー 日常生活において出会う事象や事物が、何かしらの仕方で分類された集合体のこと 概念 カテゴリー化されたグループにつけられる名前であり、カテゴリーについて抽出された知識の内容のこと 事例 それぞれのカテゴリーに属する事象や事物のこと 概念の分類方法定義的属性 カテゴリーの構成の全要素に当てはまり、それ以外のものには当てはまらない属性を設定すること。

          【認知心理学】記憶と忘却のメカニズム

          記憶とは記憶の3つのプロセス ・符号化(記銘):記憶するために覚える過程のこと ・貯蔵(保持):記憶された一定時間情報を保持しておくこと ・検索(想起):保持されている情報を引き出す過程のこと 記憶の種類 ・感覚記憶:知覚された外界から得た情報       見たものがすべて記録されていて大容量だが、持続時間は1秒       以下と短く、新しい情報が入ってくるとそれに上書きされて       消えてしまう       (例)眼にうつった情報が残像として残るイメージ ・

          【認知心理学】記憶と忘却のメカニズム

          【認知心理学】感性認知のメカニズム

          感性とは感性あるいは感性表現、芸術に関して、実験心理学の立場から研究している心理学者の三浦佳世による定義は以下の通りである。 ※2006年に定義し、その後2013年に再定義している。 感性認知のメカニズム 目、耳、鼻、舌、体、そして心を通じて、色や形、音、香り、味、触れた感覚、直感などを感じ取る。これらの感覚を総合して認識する働きのことを指す。 感性認知の具体例・都会住まいの人が田舎に訪れた際に、自然の香りや、広大に広がる田園風景、虫や鳥の鳴き声などの自然音を感じ、妙に

          【認知心理学】感性認知のメカニズム

          【教育・学校心理学】メンタルヘルス教育

          メンタルヘルスとは 精神面の健康のことを示す。同義で、「心の健康」「精神保健」と表現されることもある。  学校では自分自身や周囲の人々のメンタルヘルスの増進に寄与できる社会人の基盤を形成することが期待されている。 学校におけるメンタルヘルスの学びメンタルヘルスについて言及のある法律 教育基本法:教育の目的として心身の健康な国家・社会の形成者を育てることが明記されている 学校教育法:教育を担う学校や教員の立場を明確にしている 教育指導要領:小学校、中学校、高校の各段階

          【教育・学校心理学】メンタルヘルス教育

          【教育・学校心理学】学級経営

          学級経営とは 以下の実施を通して、児童生徒たちに学び合い、支え合いの関係の構築を促しまた、一定レベルの学習内容を定着させる、コミュニケーション能力、道徳性、発達段階に応じた社会・心理的な発達を促す、すべての対応の相対である。 ・児童生徒への授業の実施 ・児童生徒個々の生徒指導 ・教育相談、進路相談 学級集団づくりについて 教員が教育課程で決められた授業や活動を展開させながら、児童生徒に対して学級活動に参加させるために進める2つの取り組みのこと。 ・基本的な「共通する行動様

          【教育・学校心理学】学級経営

          【心理学的支援法】フォーカシング

          創始者 ・ジェンドリン ・元々は哲学者だが、生の体験を如何に言語化するかに関心を持ちロジャースの弟子に ・ジェンドリンはカウンセリングの成功、不成功はロジャースの研究から明確となったカウンセラーの3条件だけでなく、クライエント側の問題でもあることに気づく ※クライエント側の問題=フェルトセンス(felt sense)の有無 ※フェルトセンス=内的な気づきや身体的な感覚に触れる能力 特徴 ・カウンセリングにおいて愚痴ばかりこぼすクライエントより、カウンセラーとの言葉のやり

          【心理学的支援法】フォーカシング

          【心理学的支援法】クライエント中心療法

          創始者 ロジャース ・シカゴ郊外にて誕生 ・両親は高学歴で優秀 ・教育にも熱心でロジャースは抑圧的に感じられることもあった 特徴(他の理論との違い) ・自主性、自律性を重んじる ・個人の実現傾向を重んじ、支援者に対して指示的な態度ではなく、支援的な態度を取る ・クライエントとカウンセラーは対等な関係性 ・面接におけるクライエントの重要な態度  1. 純粋性:自己一致の状態であること、具体的に言うとクライエントと面談した際にイライラした、困惑したという感情をありありと受け

          【心理学的支援法】クライエント中心療法

          公認心理士の法と職業倫理の違い

          メンタルヘルス領域における職業倫理の概要職業倫理の定義:(金沢,2006)によると、ある職業集団 において、その成員間の行為や、その成員 が社会に対して行う行為の善悪を判断す る基準として、その職業集団内で承認され た規範。簡単に言うと職業にまつわる「やってはいけないこと」「やった方が望ましいこと」という基準。 主要な倫理原理: (Corey et al., 2003)は 「命令倫理」 「理想追求倫理」をまとめている。命令倫理とは、「秘密を守る」「クライエントを傷つける

          公認心理士の法と職業倫理の違い

          【産業・組織心理学】安全・健康配慮義務と合理的配慮提供義務

          安全・健康配慮義務_概要 ・企業が従業員の健康と安全に配慮する義務のこと ・労働契約法(ⅰ)や労働安全衛生法(ⅱ)で定められています  ※(ⅰ)第五条  使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。  ※(ⅱ)第三条 事業者は、単にこの法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければなら

          【産業・組織心理学】安全・健康配慮義務と合理的配慮提供義務

          【心理アセスメント】調査法、観察法、検査法、面接法のそれぞれの研究法の概念と、他の研究方法と比較した際の長所と短所について

          ✏︎調査法に関して概要 質問紙調査法:人間の意識や行動に関するデータを、回答者の自己報告によって組織的に収集する方法 ポイント ・①データ②組織的③自己報告の3つのポイントが重要  ①データ:人の意見や行動を表す手がかり、意見分布に関して収集されたデータがイメージに近い  ②組織的:質問紙調査の対象になる団体が、調査対象として適切かどうか、また調査は標準化(すべての対象者が同じ条件で回答できるように質問の形式や順序を統一すること)がなされているか  ③自己報告:内面を表現す

          【心理アセスメント】調査法、観察法、検査法、面接法のそれぞれの研究法の概念と、他の研究方法と比較した際の長所と短所について

          【心理学研究法】独立変数の手続き化の方法

          独立変数とは 研究者が研究を行う際につくりだす原因 独立変数の種類 直接的独立変数:特定の物理的刺激のこと、1つの物理量で定義が可能。補助仮説不要、直接的独立変数のみを扱う研究分野や少ない 概念的独立変数(諸変数の代表):抽象的なカテゴリーのこと、特定の(代表する)カテゴリーを結びつける補助仮説が必要となる 概念的独立変数(心理変数):ある手続きによって引き起こされた心理状態のこと、その心理状態を適切に生じさせるための補助仮説が必要となる 【補足】補助仮説 仮説

          【心理学研究法】独立変数の手続き化の方法