TAKERの私
TAKERの私の仕事
家族の中でずっとTAKERだった私は、
与えられるものを受け取ることが仕事だった。
惜しみなく与えられる物を快く受け取ること。
私の好き嫌い・必要不要・大切粗末
そんなことは関係ない。
とにかく、喜びと共に受け取ること。
そんなことをしてきた自分は
誰かの役に立つことはなかった。
役立つとか協力するではなく、
とにかく受け取ることに必死だった。
満腹でも満たされていっぱいでも
与えてもらえるなら、受け取る。
それは、苦痛なこともあったけど、
そんなセンサーはとっくにバカになってた。
そんな私が一人暮らしを始めたら、
案の定不安で寂しくて、帯状疱疹になった。
助けを求め、すぐに来てくれる両親に
安心したし、嬉しかったし、また寂しかった。
TAKERの拒絶と潔癖
私は雑多な性格だけど潔癖で、
人に触れることがずっと苦手だった。
自分でもすごく不思議だった。
学生の一人暮らしは時間がまだあって、
整理整頓はしていたけど。
働き始めると部屋はぐちゃぐちゃだった。
とても清潔とは言えない状態もあった。
だけど、変な潔癖で
特に人との間にその潔癖は現れる。
よく私は感染対策委員になっていた。
それは清潔操作・清潔域に対する意識が
割と高いと評価されていたからだった。
それも、他人のことを受け入れられない
拒絶心が根強かったからだと今は思う。
触れられる人・触れられない人、
清潔ケアのための作業は大好き、
だけどリラクゼーションでの関わりが
圧倒的に苦手だった。
人を癒すより、こっちが癒されたいと
そんな風に思う看護師だった。
そんな自分を振り返って今思うのは、
人からのGiveにお腹いっぱいだった、
他者を受け取る余裕を持ち合わせてなかった。
そんな自分だ。
だから、人を感じるのが嫌だったし、
触れたくなんてなかった。
触れたら、何かが入ってきてしまう…。
そんな恐怖でいっぱいだった。
そんなことを、セラピストとして施術を
繰り返す中で私は感じることがあった。
人からのGiveにいっぱいで幸せもあったけど、
Takerとしての役割に飲み込まれていた私には
もう、しんどかったのだ…。
それはもう、拒絶・潔癖という症状に現れ、
トラウマ的なものになっていた。
だから、私の結婚相手はTakerだ。
GIveしてこない安心安全な人を選んだのだ。