YAMAHA『SR』というバイクと伝承 教育ってこういうこと
SR400のメンテナンス&カスタムの本を
読ませていただきました。
その最初のページにあるのが、
『 YAMAHA SR 進化と発展の軌跡 』
という歴代のSRの写真とともに
その進化と発展の経緯が書かれていました。
SRというバイクがXT500というオフローダーを
原点としてロードスポーツモデルとして進化してきたこと。
マイナーチェンジを繰り返しながら、
その外観と鼓動感を保ちつつ
ユーザーが扱いやすいよう変化してきたこと。
そして、排ガスや安全装置など
EUの規制に準じて基準が変化していく中でも
そのレトロで美しい外観を変えず、
乗り味も変えることなく
古き良きバイクの鼓動感を伝え続けるために、
開発・技術の向上を図ってきた
開発者の方たちの努力があったこと。
それらの思いが詰まっているということを
より深く知ることができて、とても感動しました。
古き良きものを残す…
伝え続けたいなにかがある…
って言うことは、とても大切なことだと感じるのです。
言葉でもなく、知識だけでもなくて、
その感覚を伝承していくこと。
それって、とても難しいことで。
実際に体感しながら、経験しながらしか
伝えていけないことだから。
習慣のように、繰り返し繰り返し…。
飽きずにすんなり入っていくように…。
『本当に大切なこと』を感覚的に伝えていくこと。
そういうのが、とても重要な教育なのだと
思います。
そういう感覚的な良さを
伝え続けるための努力は、
本当に価値があることだなあ…と
しみじみ感じられた瞬間になりました。
じーん…と心の奥のほうが温かくなるような
そんな感覚を与えられる、SRの歴史でした。
大切に乗り続けていかなくては…。
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