地獄の沙汰

     この記事、だれかがツイッターで引用してるのを数日まえにみて「おお!」とおもった。 そのあくる日にもちょいちょい引用されてるのをみたが、内容からすれば当然であろう。

     ウェブページ保存サイトにあるこの記事のURLはつぎ。
https://archive.is/FPYve
https://web.archive.org/web/20200411122149/https://mainichi.jp/articles/20200411/k00/00m/040/055000c

     この記事がつたえてるできごとのなにがスゴイって、ストをかました高校生たちと、それに対する学校がわ・教育行政がわとのあいだの、こえられないおおきなへだたり・ズレ・落差だ。 高校生たちは文句なくすばらしいの1語につきる。 それにくらべて学校がわ・教育行政がわのクソすぎ+ゴミすぎのザマもしくはブザマをみろってはなし。 はんぱでなく劣悪・下等ってかんじがするんだが☞学校がわ・教育行政がわ。
     だってそうでしょう。 この高校生らがストをかましたわけは、つまるところ「おれたち私たちまだ死にたくねぇです」ってことでしょう。 こんな「わけ」は人間としてのあまりにもあたりまえすぎる初歩の初歩の初歩の………という「ごくふつうのきもち」にすぎぬです。 こんなあたりまえのきもちを「政治的」というのはおかしいし、ふつういわないし、いえないし、これを「要求」とか「うったえ」なんてことばであらわすのもそぐわなくてヘンだよね、途上国とかの極限環境生活層でもあるまいし。 でもそれを、こともあろうに子どもらがストで「うったえ」て「要求」せねばならなかったじゃないですか。 これ、地獄の沙汰だとおもいますよ、ことばどおりの意味で。 いや、ほんと。
     これほど人間としてあたりまえすぎる「ふつうのきもち」、それにすなおにしたがってぼくたち私たちすごしたいんですが………と、生徒らから「要求」されてストかまされる「学校」って、いったいなんなのか。 ほんと、おわりまくってる、くされはててるよね、わが朝・ニッポン国。 つくづくざんねんきわまる。
     それにしてもこの高校の生徒にもストにくわわらずに登校するやつらがたくさんいたようだが、そいつらはなにをかんがえてるんだろうね。 なぞ。 自分はしぬかもしんねぇ………とかってかんがえねぇのかな。 それか、自分がしのうが生きようがどうでもいいわ関係ねぇわってあたまなのかな。 だとすれば、それはそれですげぇ。 って、ぜんぜん賛同はできねぇけどね。 とにかくふしぎ・ナゾだな☞てめぇがしぬるかもしんねぇのに登校するやつら。


     以下は余談。 この記事をはじめみたとき、このばあいは「ストライキ」じゃなくて「ボイコット」がただしいんじゃねぇの………などとおもった。 そしてストやボイコットの正確な意味も、わが人民同胞はもはやわかい世代に伝承できなくなったってことなのだなぁなどとおもい、さすがは反逆のならわしなき未開・野蛮の人権後進国・非民主々義国ニッポンよ、とほほほほ………てなことをおもってなげくとともに、ツイッターでさえずるいいネタができたナなどともおもった。 ところがしらべてみると、まちがいはおれのほうであり、このばあいは「ストライキ」こそがただしく、「ボイコット」だとむしろまちがいになるっぽいのだった。 まことに意外。 そしてはずかしいことであった。 勉強になりました。 いや、まじで。


【 続報 】
     続報があった。 この記事もウェブページ保存サイトに保存されてる。

     この記事の保存サイトでのURLはつぎ。
https://archive.is/IX3OC
https://web.archive.org/web/20200413124744/https://this.kiji.is/622376761822299233?c=39546741839462401

     これをみるかぎりでは、生徒らがストで「うったえ」た「要求」はとりあえずとおったようで、なにはともあれよかったぽい。


     この続報ふくめて2コの記事をみただけで、ほかには何もしらべずに想像だけで以下いう。
     記事にはあらわれていないが、ことの属性をふまえておしはかるに、このストには親たちの全面的な支援・応援があるであろう。 つまり親子たちがそれぞれに一致団結・意志統一してストがおこなわれたのであろう。 当然のこととおもえる。 うちの子がコロナにかかったらどうすんだ。 おれ・わたし死んだらどうしよう、しにたくねぇよ………
     親がついているからこそ教育委員会はこのストをむげにはできずに要求をのんだのであろう。 こういうばあいに体制がわは「親たち」をむこうにまわしはしないとおもえるからだ。 こどものいのちにかかわると親どもがおもっているようなこういうばあいには、だ。 火にあぶらをそそぐことになり、ハチの巣をつついたようなさわぎになるかもしれぬ。 もしそうなれば〝へまをやった〟として出世のみちをたたれる。 それこそは官僚の世界で何よりとんでもねぇことだ。 ゆえにここは1つストの要求をのんで保身♥保身♥ってわけだ。 クソろくでもねぇ
     体制がわは、親どもとつるんでいない1部のはねっかえりどもがどんなにさわぎたてようとも、そんなものにはこれっぽっちもびくともしないし、へともおもわぬであろう。 官僚の身になってかんがえればこれは当然だ。 びくびくすべきはそんなばあいにではさらさらない、それとはべつのばあいにこそだ。
     と、以上を想像のみにていう。


     むだな心配であってほしいとおもうのは、ほとぼりがさめたころ、みんながわすれてしまったころに、〝あいつは、あの家は、あの親はあんときストしやがったやつ(ら)だ〟として〝治安上の秩序保全のためのしかえし行政〟のひどいイジメをおっぱじめる役人とか政治家とかその手さきとかがあらわれたりすることだ。 それでスト参加者らがとんでもねぇ理不尽・不利益をこうむらされるなんてぇことがねぇようにといのるばかり。 こんな心配をしなきゃならぬのがわが朝・ニッポン国であり、まことにおわりまくってる、くされはててるよねぇ。 ほとほとなげかわしいことよ。

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