なぜ役者をやめたのか。その③

こんにちは。
さきみゃです。

「なぜ役者をやめたのか その②」のつづきです。

私は元々芸能界で女優を10年ほどやっていました。

初対面の方に、以前まではこのことを言っていました。するとみんな口を揃えて「へー、どんなテレビ、CM出てたの？」と興味津々に私に聞きます。

芸能界ってそんなに憧れの職業なんですね。

みんなすぐなれるのに。
と私は思っていました。

そこで、芸能界を今から目指す方のために
私から言えることをご紹介します。

①芸能人が好きだから女優になってるわけじゃない人もいる
②芸能界に入るのは簡単
③芸能事務所は選んだ方がいい

この3つです。
では順に紹介していきます。



①芸能人が好きだから女優になってるわけじゃない人もいる

ということで、続きをお話ししていこうと思います。

本編

次の日から、私に対する対応が目にみえるようになってきました。

休み時間になると、
クラスのリーダー的な存在の男子が
大きな声で
「ガングロうざいわー。」
と言ってくるのです。

ガングロ。

私のことです。
最初意味はわかりませんでしたが、ネットで調べて知りました。

当時私は、日焼けで地黒だったのです。
だからでしょう。

今となっては、
しょうもないなーと思いますが、
当時の私はとても落ち込みました。

私がいつも一緒にいたクラスの女の子は

次の日から

私を避けるようになりました。

え？
どうして？

とてもショックだったのを覚えています。

ついにクラスの人たちだけではなく
学年全体から避けられるようになりました。

学年だけでは収まらず、
下の学年の一部の男子にも、避けられるようになりました。

とてもかなしかったです。

ひとりになったわたしは、
休み時間にひとりでいるのが嫌で、
人気のない上の階へ行きました。

わたしの学年がいるフロアの
一つ上が最上階で、
そこは、あまり使われない児童館と
音楽室があります。

いつも人通りが少ないので、
わたしは階段を登り、
踊り場の端っこで泣いていました。

、、、

どうして
わたしが
こんな目に
遭うのだろう。

昨日まで一緒にいたのに、
なんで避けるの？

トン、トン、トン。

階段をゆっくり登ってくる音がしました。

だれかくる。

トン、トン、トン。

わたしは急いで涙を拭いて、
下を覗きました。

そこにいたのは、
Aちゃんでした。
「大丈夫？」

今日はここまで✨
またいつか✨