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1997年虫が大量に発生する

謎の虫

5月ごろ謎の虫が大量発生した。
校庭に出ると、ハエと蚊の間のような黒い虫が空中を大量に飛び回っていた。虫に免疫がない私は、その光景に絶句した。

他の子は気にせず遊んでいる。
これは大変なところに引っ越してきたぞ…と不安になったが、この謎の虫の大量発生は何週間か続き、それっきりとなった。

不思議なのは、この時の話を誰にしても「え?そうだっけ?」という調子で覚えていないのだ。
「あの時虫がやばったよね!」と話がしたいのに悔しいし、本当にあったことだろうかと不安になってしまう。

小さなカメムシ

同じ年、てんとう虫ほどの小さな丸いカメムシが自宅に大量発生した。洗濯物にくっついて部屋の中に入ってくるのだ。

チビカメムシは気がつくと家の白い壁にポツポツとくっついていた。動きがのろく、すぐにつかまる可愛いやつだったが、小さくともカメムシなので歓迎することはできず、母が根気よくつまみ出していた。

このチビカメムシもいつのまにかいなくなっていた。


いずれも1年から数年で終わった出来事だった。
農地や酪農地を住宅化している時期だったので、その影響かなと思う。

他にも、道に牛糞と思われるモノが落ちていたり、野良猫が沢山いたりと、まだまだワイルドな一面が残る街だった。