1992年入園、ピアノ、ミュージカルへの憧れ
ぼんやりとした記憶
この年から幼稚園に入園したのだが、
日常的な記憶は断片的でもやもやしている。
お弁当
幼稚園では毎日お弁当だった。
謎のお部屋で温められた
けろけろけろっぴのアルミのお弁当箱
うさぎの絵がついたプラスチックのコップに
先生があたたかいお湯を注いでくれた
どうしてか、お湯の味だけははっきりと思い出せる。
ピアノ教室に通い始める
3つ上の姉がピアノを習っていたため、影響を受けて、同じ先生に習い始める。
姉がやたらと先生を怖がっていたので、怒られたらやだな怖いなと思いながら通っていた。
ミュージカルとの出会い
こちらも姉の影響で、合唱とミュージカルができる団体に参加しはじめる。
初めての舞台は、オズの魔法使い。
水玉柄の衣装を着て、マンチキン役を演じた。
子どもたちみんなで、「ぎんのくつ!ぎんのくつ!」と飛び跳ねながら舞台を横断する。
私は、
私ならもっとできるのに
と大いに不満だった。
ピンクのワンピースを着たドロシーに
エメラルドグリーンのオズに
ボロボロの麦わら帽子を被ったかかしに
鼻を黒く塗ったトトにさえ憧れた。
憧れの不思議
いや、正確には憧れている。だ。
現在進行形で憧れている。
4歳の頃の憧れの火が消えてなくならないとは、なんだか不思議な気がする。
それは、そう悪い気持ちではない。
舞台で歌いたくても叶わなかった歌を、いまだに繰り返し歌うのだ。
オズはなんでもできるから
みんなの気持ちがよくわかる
みんなが困っているときは
大きな声で呼びかけよう
オズ、オズ、オズ、オズ
オズの魔法使い