「私のバレーボール人生至上最高の経験」 ※Volleyball Magazineさんの記事の日本語訳です
7月21日、クロアチアで行われた決勝戦、U23ではアメリカが、18Uはイタリアがアメリカに勝利し、白熱した戦いとなった。
しかし、この大会の醍醐味はバレーボールだけではないのだ!!
クロアチア西部の青く輝くアドリア海、そこに面したプーラという街で、このユニークなトーナメントは毎年開催されており、かつてアメリカ代表でコーチを務めた、ミック・ヘイリーはコーチとして毎年この大会に参加している。
「この大会では、トーナメントの戦い方を教えることができるんだ。勝つことだけが目的ではない。選手たちは、国際的なバレーボールのルールや、ミカサを使ったプレー、6人の交代ルールでの戦い方など、いろいろなことを学ぶことができるんだ。そして、ただ部屋にこもって試合開始を待つだけではない。ビーチに行き、街に行き、新しい仲間を作り、こんなにも楽しみながら、レベルの高い試合をしているんだ」(ミック・ヘイリー)
大会期間中は、コーチ、選手、保護者、大会スタッフなどの関係者全員が同じホテルに宿泊する。チームメイトたちと徒歩で試合会場へ移動し、試合が終わってホテルに戻ると、プールで自由な時間を楽しんだり、クリフジャンプや観光などに出かけるのだ。そういったアクティビティもこの大会の魅力である。
1年前のこの大会で、ミック・ヘイリーはチームを決勝まで導いたが、かつてアメリカ代表選手であったローガン・トムが監督を務めるイスラエルチームに敗れた。今年は、トムとイスラエルの選手たちは他の国際大会に出場する予定があり、この大会には参加できなかった。しかし、例えイスラエルから強豪チームが参加できなくても、レベルの高いライバルたちが世界中から集まっている。
ラトビア、リトアニア、スウェーデン、オランダ、ハンガリー、スロベニア、クロアチア、イタリア、ボスニア、そしてイギリスなど、今年も例年通り世界中からトップレベルの選手が集った。
ミック・ヘイリーは、決勝戦の常連ではあるが、そこで勝利を収めるのは決して簡単ではないということだ。
大会スタッフのティム・ケリーは、第17回Global Challengeを終えて、「来年は、アメリカ以外の選手たちのチームも決勝で見たい」と語った。なぜなら今年のU23決勝戦は、アメリカ同士の戦いとなったからだ。
決勝は、ミック・ヘイリーがコーチを務めるTeam BIPと、オレゴン州立大学のアシスタントコーチ、アリカ・ナサールが率いるBIP East Coastの対戦となった。どちらも、アメリカ国内から集まった現役大学生や大学を卒業したばかりの選手が集まったチームだ。
オレゴン州立大学の後、フィンランドとスウェーデンでプロとしてプレーしていたナサールは、「こんなにエネルギーのあるチームの一員になったことは今までにない。彼女たちには胸を熱くさせられた。」と話した。
優勝したTeam BIPからMVPに選ばれたユタ大学のアウトサイド、マデリン・ロビンソン。彼女は、昨シーズン、ユタ大学の選手で唯一全セットに出場し、素晴らしい成績を残していた選手だ。
昨シーズンUTアーリントンで1年生ながらチーム3位の得点数を記録したブリアナ・フォードは「この大会は、多くの人々をひとつにすることができるのです。こんなに素晴らしい選手たちとプレーするのは、一生に一度の経験かもしれない」と話してくれた。
彼女を含め、このTeam BIPでプレーした選手は、アメリカ本土から個人で参加してきた選手たちだ。(Team BIP選手の在籍校:American,Pepperdine,Grand Canyon,Virgina ,Idaho State, San Diego State,Nebraska-Kearney, Northern Illinois)
「互角の戦いを楽しむことができた。簡単な試合はひとつもなかった。どのチームも大会が進むにつれて調子を上げてきており、勝つかどうかわからない緊張感の中で戦えるのは本当に楽しかった」とミックは優勝後のインタビューで語った。
ミック率いるTeam BIP に惜しくも敗れてしまったBIPイーストコーストチームは、ノースイースタン大学のエリカ・スタントン(イリノイ州オーランドパーク出身の4年生アウトサイド)が中心となって戦った。
準決勝ではスロベニアのチームに快勝したが、決勝戦では苦戦を強いられた。
第2セット、エール大学のアウトサイド、キャサリン・アターが負傷し、厳しい状況に追い込まれたのだ。
しかし、コート上でもオフでも、とてつもないエネルギーを放っていたのが、ヴァージニア・コモンウェルス大学の2年生、リベロのクルー・ホフマイヤーだ。
初めて今大会に参加したホフマイヤーは、「バレーボールをやってきたこれまでの人生で、最高の経験だった。将来は、プロとしてプレーしたい。同じ目標を持つ選手にとって、このような経験をできることは素晴らしいことであり、自分の名前を知ってもらい、たくさんの人たちに出会い、楽しんでバレーボールができた」と話してくれた。
※この記事は、現地で取材をされたVolleyball Magazineさんの記事をもとに翻訳をさせていただきましたが、許可を頂き日本の皆様にも伝わりやすいように少しアレンジさせて頂いています。
2022年のグローバルチャレンジでは、日本からはU23の部に大学生の選手が1名参加致しました。(TEAM BIP PRO 最終結果第3位)
2023年もまた、日本人選手が参加してくれることを願っております。
興味のある方はお気軽にご連絡ください。