山梨県 土のものづくり 土レンガの積み上げ
2023年末。12/25.26にて、山梨県身延町湯之奥の焙炉&かまどつくりWS
を行いました。
その時のレポートになります。
ぎりぎりで土のレンガが乾燥した模様。。。
前回の記事を参照いただきまして、土のレンガを作成したのち
乾燥期間を設けて今回は土のレンガを積み上げて形を作る作業となります。
11中旬に作った土のレンガ。約一か月半の乾燥期間。
幾ら屋内であっても乾燥するかなと算段しておりましたが、
見通しが甘かったですw
このプロジェクトの取り仕切りをされている日高先生が
途中、乾燥具合を確認しながら現場に足を運んでいただいたときに、
惨状が目の前に広がっていた模様・・・・😱😱
雨が降ると土のレンガは溶けてしまうので屋内で陰干しをしました。
また屋内なので、ブルーシートの上で乾燥をさせておいたのか
頂けなかった・・・・
水分の抜けが空気中しかないので思いのほか(いや今思うと当然かw)
乾燥が遅かったもよう。。。。
このエリアは山間なので日照時間も短く貴重な太陽光のエネルギーを頂くべく、日高先生がレンガを運び出して、レンガ達に光合成を促してくれました。ありがとうございます。ありがとうございます。
そんな日高さんのご尽力もいただき、ギリギリ土のレンガは乾燥して
積み上げの作業を迎えることができました。
思いのほか寒くはないけど。。。。
なんせ、山梨県。住んだこともないし、あまり旅行に行ったこともなく、
どれくらいの気温感なのか?道路事情(積雪・凍結)はどうなのか?
未知なことだらけ。水道の水もでるの?
施工中凍らないの?不安しかないw
で、実際はそんなに寒くはなかったですが、日照時間が短いw
14:00にはうす暗くなってしまうのですね。。。。ww
そんなこんなで急ピッチでレンガを積み上げていきます。
かまどを作りましょう。
作業は順調に進みますが想像以上に寒くはなかったですが、
気温は寒いw
ので、普段はこんな事しないのですが。。。。
積んでいる最中に炭をくべて温まりながら作業ですwww
縁側という兵器の威力
そこそこ作業が進み小腹もすいたところで、湯之奥名物、
旧門西家の古民家(文化財)の縁側タイムです。
素晴らしい発明ですよね。縁側。日照時間の短いこの集落では
太陽エネルギーの偉大さを再認識させてくれます。
このエネルギーのも生命活動が行われている。電気が生命活動を
助長しているのではないと確信できます。
そして、縁側は人を駄目にしますw
こうなったら末期症状です。
医師の診断をお勧めいたします。駄目人間の完成です。
じょじょにかまどの姿が出来てくる
お腹も満たされ、お昼寝もしたので元気もりもりです。
さあどんどんやっていきましょう
そしてとうとう全貌が明らかになりました。
引き続き焙炉も作っちゃう!
お茶の葉を焙煎する装置、焙炉も並行して作ります。
日没の14:00を迎え、日光が入らないので
ヘッドライトを装着(この物件には電気がないのです)
どうにか、日没までには終えることが出来ました。よかったよかった。
夜学舎にかまどと焙炉が出現した。
廃墟とあえて呼ばせていただきます、この夜学舎に
二つの機能する装置が設置されました。
日高先生の廃墟に対峙する考えや姿勢を、目の当たりにしたとき、
私のなかでも思い込みが剥がれていく音がしました。
ネガティブな要素だと思い込んでいる、現在の縮小社会や、こうやって朽ち果てていこうとする過程を切り取った「廃墟」という状態は
ただの状態であってそこに良いも悪いもないなと。
自然と考えれば戻っていく過程として素晴らしいエネルギーだと思う。
反面その朽ちていくことに抗う人間の抵抗力。これこそ職人の
アイデンティティだったりもする。
その真逆のベクトルの引っ張り合いの緊張の高まったところに
私も生きているんだなぁと。
そんなギリギリのところに呼ばれている私の人生も
捨てたもんじゃないなと感じる今日この頃。
この空間のこの状態からひっくり返して、賑やかさを取り戻すのが
最適解ではないことは確か。
その微妙かつ絶妙な場を作るのがデザインのなせる技のような気がしました。
ふり幅の大きい空間で、幅が生まれる。
その幅の落差こそ豊かさなのかも知れませんね。
そんな真ん中にバランスよくデザインできる人でありたいと思いました。
ありがとうございました。
そして、次回は完成の予定です。春ですかね。楽しみです。