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新スタッフのご紹介

約二か月ほど前に出会った新スタッフ、ナヲについての他己紹介の記事でございます。



いきなりメールでアプローチ

平凡な毎日を過ごしていると、神のいたずらとでも言いましょうか。
普段は割とビビりで不安なことが頭を駆け巡っている私なので、
急に、良いことが起こると心臓発作をおこしそうになりますw
約二か月前の2023/9下旬に一通のメールが。
『「土で暮らしをデザインする」という言葉が気になり、メールしました。』
との新スタッフになるナヲ(正しくはナオw)からの連絡。
左菊の経営理念「伝統をはぐくみ 自然をいつくしみ 次世代の文化創造に貢献する」というものがあり、
ブランドステイトメントには「土で暮らしをデザインする」とは掲げているものの、最近土で暮らしをデザインするって言われて、理解できる人いないよなぁぁぁぁと思っていたところでの登場に、半分面くらいました。
なにはともあれ、10年以上この言葉にひっかかり、コンタクトを取ってくる人は存在しなかったし、もはや私自身も忘れかけていたwところだったので嬉しさが爆発した記憶があります。

実際に会ってみて

メールの中身は、自分が三浦に引っ越してきたこと。土の建築にあこがれを抱いていること。仲間と畑ををやっていることなどなどなど
そして、左菊の力になれることがあったあ働かせてほしいと綴ってありました。
彼女は20代の女性。うちの娘と私とのちょうど中間世代で、最近よく出会う世代でもあったので私も非常に興味を持ちました。なので実際に話してみると。。。。

どうも建築の仕事をしている訳ではない。地元の進学校卒業、進学、
卒業の後に、社会システムへの不信感というか、不完全さを見抜いてドロップアウトしたような、そんな風に感じました。
ただ、所謂エコビレッジ的な生活一辺倒に憧れている若者でもなく、
社会課題として、そして心地よさを求めている一環で、土の建築に興味がある。そんな感じなんだろうなと思いました。
ただ、私の話をしてみると、左官の事、土の建築の事、心の事、
豊かさや精神世界の事などなど。
話しても話しても綺麗にさばかれるw全部受け止めて返してくる。
今までここまで話をさばかれることはなかったので非常に
頼もしさと安心感がありました。
ということで、私的にはSNSの発信とか、私のご機嫌管理wという感じで
力を貸して欲しいとお願いした次第です。
現在週二日。現場に同行して現場作業してみたり、撮影をしてみたり
私にいろいろ質問してみたり。を行っております。
彼女的にも、憧れの土の建築作りの為に、蓄積しているのだと思います。


彼女が巻き起こす旋風 其の一

初めての現場。まったく別世界なのでしょう、非常に喜んでついてきますw
そして、質問攻めにあうのです。「ねえねえ、親方?これってなんで・・・・なの?」
・・・・・・・・・・・・危ねw答えられないことがありそうだw
そうそう、私たち(職人側)には当たり前すぎて疑問にすらならいないことに興味を持ち、核心をついてくる。こりゃ油断も隙もありゃしないw
純粋に「楽しい!」「素敵!」「綺麗!」と情緒的に切り込んでくるのとは違い、社会活動を少ないながらも濃密に過ごした経験に基づいた(勝手な私の推測でもあるがw)切り込み方なので、切れ味が半端ないのです。
なので、彼女の発信はものすごく共感されるのだろう。
インスタのリール動画が10万再生を突破いたしましたw

彼女が巻き起こす旋風 其の二

なんせ、「なにこれ?すごい楽しい!!」ってことある毎に言うのですw
パテ処理してても「永遠にやってられる!!」とか、
長時間、土壁を塗っていたので、大丈夫かな?体力的に心配だな・・・・と
声をかけると、目をキラキラにして「親方!めっちゃこれ楽しい!!」
というのですwwww 
朝は朝とて、「おはようございます!今日も楽しみですね!」と言うのですwww
そんなに楽しみなの?なんか、おれ、何が楽しくて何がつまんないかよくわからなくなってきちゃったよwwww
過日は、山梨県に出張に行き、土のレンガ作りをしてきました。

土を水でこねこねして、藁(わら)を入れた瞬間。
「これこれこれこれ!!!」と大歓声wwww

もはや完成待たずにして、既に終わった感がありましたww
いつしか、楽しい!!と言われるとこちらも楽しくなってしまいます。
もう、洗脳されている気分ですwww

彼女が巻き起こす旋風 其の三

左菊の理念から繋がり、会うべくして会ったような
竜巻旋風脚のナヲww そこから一気に流れが加速しているように感じます。
彼女も、私もとても土の建築に魅力を感じ、そんな魅力を沢山の人に知ってほしい、気づいてほしいと思っており、日々どうしたらそんな人たちと出会えるか?また、仲間となって土の建築を作ることが出来るか?
そんなビジョンを共有していると、不思議とそういうご縁に恵まれます。
認知バイアスでもあるのでしょうけど。
最近の現場は、土のレンガ作りワークショップから、かまど作り。
小舞土壁の現場見学(参加もさせていただいた)、などのご縁を頂き、
今日もそんな土の建築繋がりの縁に恵まれました。不思議なものです。


憧れを現実にする力


ナヲの土の建築に対するあこがれを見ていると、
私もふつふつとその思いがよみがえる。
10数年前にフランスで土の建築展を見たときの感動が今でも忘れられず

だけど、日本の風土や法律のなかではなかなか実現しにくく、
また三浦半島という土地がら、粘土も手に入りにくい。などなど
「言い訳」を羅列して憧れのままにしておいた私にとって、
ナヲの存在は、可能性をうんと現実にまで手繰り寄せる力強さがあるなと。
そんな風に思います。
今日はイギリスの土の建築のお話を伺えました。
そんなお話を聞いていた時に、世界でナヲと土の建築をやっているビジョンがイメージ出来てしまった。
多分、私たちはそういう感じになるんだろうなと思った今日この頃です。

現場でお会いする事ありましたら、ナヲの旋風脚にやられぬよう
注意喚起いたしまして、弊社、左菊の新スタッフのナヲの他己紹介とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

(有)左菊 代表取締役親方 鈴木 一史


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