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女の正月

1月15日は「小正月」。元日の「大正月」に対してこう呼びます。昔はここまでが松の内だったらしく、その間休みなく働いていた女たちが、やっと足袋を脱いで休めることから「女正月」とも言うようになりました。

とはいえ、この日はまだ小豆粥を煮る仕事があるわけです。正月、七草、鏡開き、小豆粥。座っている暇なんてない。そんなことから「女の正月二十日過ぎ」ともいいました。本当に、昔の女の人はよくよく仕事をしたんです。

けれど女の人の忙しさは、愛情をつめる忙しさです。正月のお重をつめるもそうですし、粥や小豆を煮つめるもそうですし、人と睦まじくして、互いの距離をつめるもそうでしょう。花を立てるときにも、茎と葉とを清潔にし、息をつめて真っすぐたてます。そこに愛情がなければ折れるのです。

いま時は、男、女、なんていったら叱られますが、季節を表す言葉には、こうした表現もありました。と、思い出すときくらいは許してほしい。と思います。今日もいちりんあなたにどうぞ。

スイセン 花言葉「心づかい」

スイセン


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